★ 夏海の日記 ★
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2006年10月03日(火) |
神無月(かんなづき) |
神無月に入りました。 『かんなづき』と読みます。 10月のことを、昔の呼び方で、こう呼んでいました。 何度も耳にしたことがあるでしょう『皐月(五月:さつき)』『師走(しわす)』も、昔の呼び方です。
『神無月』の由来は、年に1度(一ヶ月?)神様が出雲大社へ集まる為に、その地方に神が無い月という意味で、神無月です。 反対に出雲の国(島根県)では、日本中の神が集まる月なので、日本中で唯一、10月の和名は『神在月(かみありづき)』です。 『神無月』で検索してみたら、ここがヒットしました。 お暇な時にでも ごらんあれ ^^v
http://www.echizenya.co.jp/mini/colum/kannaduki.html
日本は、美しい言葉が多いのに、戦争に負けてアメリカに占領されてから、憧れのアメリカ目指して突き進んでしまい、 美しい言葉が、どんどん死語になっていくのは、とても勿体無いことだと思います。 1年を12ヶ月としていない国もあるのだから、月の呼び方くらい和名で呼ぶくらいしても良いと思うんだけど。 睦月(むつき)、如月(きさらず)、弥生(やよい)、卯月(うづき)、皐月(さつき)、 水無月(みなづき)、文月(ふみづき、ふづき)、葉月(はづき)、長月(ながつき)、 神無月(かんなづき)、霜月(しもつき)、師走(しわす) 6月は、梅雨の時期だけど、雨が降る イコール 天に水がなくなる で、水の無い月。 12月の『師』は、『先生』のことで、いつも落ち着いている先生ですら走らなくてはいけない程 慌しく去ってしまう とても忙しい月という意味。 美しい言葉で 月を迎えられる心の余裕を持ちたいなって思います。
大晦日は、(おおつごもり)と読み、 『つごもり』は、その月の最後の日 の意味です。 1月31日は、睦月の晦日。 そして『その年の その月の最後の日』だから、大晦日(おおつごもり)です。
五月晴れ(さつきばれ)は、旧暦の5月 つまり今の6月の梅雨の晴れ間を意味し、 五月雨(さみだれ)は、同じく旧暦の5月、つまり梅雨のことを指しています。
http://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/kotoba_qq_02040102.html 参照
ここに、『さわやか』は、秋の季語(俳句や短歌などで季節をあらわす言葉)と書いてあって、ほぉ〜って思いました。
小春日和(こはるびより)は、春の陽だまりの形容句ではなく、秋の暖かい日のことを言うって知ってましたか?
美しい日本語を正しく知り、美しい心 穏やかな心で 使いたいなぁって思うんだけどね ^^;
私が日常心がけている言葉は、「ありがとう」と「ごめんなさい」です。 私の為に 何かしてくれたら、その全てに「どうもありがとう」って言います。 学生時代に、友達が「どうもありがとう」って言ってたの。 「ありがとう」じゃなくて、必ず「どうも ありがとう」ってね。 それを聞いて、これいただきっ!って思って、意識して使っているうちに、身に付きました。 そして、「ありがとう」って言われたら、「どういたしまして」「いえいえ どういたしまして」ってお答えします。 甥っ子、姪っ子など、子供が生まれて、一番最初に覚える芸「ちょうだい」と「あっとう(ありがとう)」 言葉でななく、ゼスチャーで「あっとう」をした時も、きちんと「どういたしまして」って。^^ 言葉はコミュニケーションの手段であり、「ありがとう」のご挨拶に対して「どういたしまして」と言うことは、 私にとっては「I‘m fine.And you?」と同じで定型文になっています。 「Thank you」の返事(慣用句)の 「Your pleasure is mine(直訳すると、あなたの喜びが私の喜びです)」って感じかな。
自転車で チリンチリンってして どいて貰ったら、「ありがとう」って通り過ぎます。 (ガンをつけられたら、もちろん無言でガンつけかえしますが 笑) 買い物をしてレジで、「お願いします」カゴを渡し、終わったら「ありがとう」って言います。 (私はスーパーやコンビニでレジを打っていたので、「ありがとう」と言われると とても嬉しかったです) 外食をしたら、「ごちそうさまでした」って言ってお店を出ます。 感謝を言葉に出すように意識し、自分の気持ちを相手に伝える第一歩は、私にとって「ありがとう」でした。
そして、「すみません」ではなく、「ごめんなさい」「申し訳ありません」「申し訳ございません」 家を訪ねた先では、「すみません」ではなく、「ごめんください」 できるだけ意識をして「すみません」で済ませないように心がけています。 語彙をできるだけ沢山使うこと。 一つの言葉で簡単に使いまわしたりしないこと。
ムカツクとは言ったり書いたりしますが、 人と対面したりメールのやり取りなど、1対1で話す時には、「ムカツク」という単純な言葉で片付けたりしないで、 こういうところが気に入らない。腹が立つと説明します。 これからも付き合いたい人ならなおさら、簡単な単純な単語で終わらせません。 一言で切って捨てることは簡単だけど、私は話がしたいのではなく、会話や対話がしたいのです。 (ただし私は本当にムカついた人には、その人がその後どういう人生を送ろうと どれだけ他人に嫌われようと 私には関係ないので、何も助言したりしません。 私は意地悪で、嫌いな人に助言してあげる程、そんなに優しくないもの。(笑))
紅葉ちゃんと話をしました。 『ムカツク』は、『むかつきを覚える』から来ていることを知ってる?って話しから。 この『むかつき』とは、気分を害してムカムカする。 吐き気がする程腹が立っている様だと私は理解しているのですが、 そしてそれと同じ意味合い?で『反吐(へど)が出る』って知ってる?って。 紅葉ちゃんは、『反吐』と聞いて、その意味を知ってる最後の世代かも知れないって言ってました。 人を罵る言葉は、確かに汚いけれど、本気で罵りたいのなら、 できるだけ相手を激怒させられる単純じゃない美しい汚い言葉を知っていた方が 愉快な気がする。 (by 根性曲がっている 夏海でした ^m^ オホホ・・・)
美しい言葉は、美しい所作(しょさ)を生みます。 スカートを履いて地面に座ってあぐらをかいた姿で話す言葉ではありませんよね。 乱暴な言葉は 乱暴なしぐさを誘い、その乱暴なしぐさが 乱暴な言葉を助長します。 乱暴な言葉は どんどんエスカレートしていき、心を興奮状態に高揚させて暴力的にさえしてしまいます。
ばばぁ!と言うと、もうその人を2度と尊敬できない。 その人に どれだけ学べるところがあったとしても。 自らの言葉のせいで、向上できるかも知れないチャンスを自分から無くしてしまうなんて、勿体無いことだと思います。
日本には季節があり、美しい言葉があります。 『もみじ』は、紅葉(あかくなったもの)や黄葉(きいろくなったもの)の総称だって知っていましたか? 高くなった空を見上げ、澄んだ星空を見て、澄んだ月を見る。 美味しいものを沢山食べて、秋を楽しむ心の豊かさを持っていたいと思います。
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