★ 夏海の日記 ★

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2006年01月23日(月) 『障害者』にだって『性』はある

これって、当たり前じゃ~んって思うでしょ?
じゃあ、ベッドから動けない、自分の意志で体を動かせない人は?


いつだったかな。
TVでやってた。
深夜だったのかな。内容は社会派だけど、未成年に見せるには、ちょっと難しい問題だったからね。
それは、障害者の性について。

それは、ボランティアだか、お金が発生するんだかまでは 忘れたけど...。

寝たきりの男性がいてね。
私よりも年上だったけど、若かったのは確か。
自分の意志で体が動かせない人で、でも 健全な頭脳を持っていて、健全な精神を持っている、健康だけれども でも体を動かせない人。
自分には一生彼女はできないと思い、普通で言うところの結婚生活ができないと思っていて(体が動かせない イコール 自力で性生活ができない)
こんな自分を相手をしてくれる人は いないと思っていたって。そう言ってた。

そこへ女性が来た。
うんと。未成年者には 刺激的かもしれないけれど、
その女性に彼は射精をさせて貰えた。
彼のモノを(たぶん 生まれて初めて)大切に扱われて、射精することができた。
彼は 感激していました。
とても素直に感激していました。
今まで機能させて来なかった自分のモノを大切に扱われ、射精させて貰えたことに感激していました。
その女性に とても とても感謝していました。

これを見て、うーんとうなってしまった。

その後、乙武くんが出て来て、手足は不自由だけれど ラブホで彼が発見されたとか されないとかの報道の後、結婚した。
同じく足のない トニーくんだったっけ?も結婚して幸せそうに暮らしていて。


私の友人に全盲の人が2人います。
二人とも 健全な男子で、一人暮らしをしています。
毎朝行くコンビニの お気に入りのお姉ちゃんに毎朝少しずつ声を掛けて仲良くなって、いざ!って声を掛けたら振られちゃったとか、スケベ話も普通にします。

普通の健康な精神を持っていて、ただ 目が見えないだけです。
普通に生活をし、自炊もし、会社に通い仕事をこなしています。
一緒に野球を見に行ったこともあります。
バドガールのいるビアガーデンへも一緒に行きました。
本当に 普通の成人男性で、ただ 目が見えないだけなんです。

その一人が外出していた時、トイレに行きたくなり、公衆トイレを探したそうです。
丁度お掃除をしているおばさんがいて、場所を聞いたら、『多目的トイレ』を案内してくれたそうで、
そして ご丁寧に 一緒に入ってくれたそうです。

・ ・・・・・・・。
あの...
普通 男性トイレに一緒に入る人 います?

彼女に悪気はなく、ただ親切なだけで、目が不自由だから、何かお手伝いをと思ってやったのだと思うんだけど、
でも 女性の前で おしっこするのは 恥ずかしかったって言ってました。
私は 酷いって思いました。
ただ目が見えないだけで、男性扱いされないなんて!

彼らと一緒にいるとよく分かるんですけど、目が見えないことは ハンデになってはいないのです。
私以上に料理が上手で、私よりも早く歩けるし、私より全然頭が良いし、私より全然常識ってものをわきまえています。
一緒に食事に行っても、そりゃー上手にお箸を駆使し、上手に骨を取って 綺麗に上品にお魚を食べます。
劇団に入って劇に出たり、ピアノを習い始めたり、本当にアクティブに動き回っています。

その『普通』の男性が、男扱いされなくて、女性の前で用を足さないといけない。
しかも、相手は悪気など 全然なく、あくまでも善意でしているんだということ。


彼らは言います。不便だけれど、不幸ではない。
目が見える手術など したくないと。

『障害者』と呼ばれている人達にも 『性』はあります。
『性欲』もあります。

モノではなく、相手は 男性、女性なのです。


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