★ 夏海の日記 ★

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2001年11月02日(金) 思い出したこと 2

私の夫は、とっても穏やかな人で、(当然怒ることもありますが)周りの人の誰もが、『良い人』だ、『優しい人』だと言います。
でも、私はビクビクしていた。
例えば、部屋が掃除していなくて汚いままで、(掃除、苦手なんです〜)私にはそれが弱点で、弱みで、それを突かれると、とっても痛くて、「部屋を片づけろ!」と怒られるのがとっても怖くてビクビクしている。(んなら、早く片づければ良いのに〜!って思うでしょ? ーー;)だけど、夫は怒らない。どうして怒らないの?って不思議に思うけど、怒らないの。(時っっ々 嫌みは言うけど ^^;)
父に対して地雷を踏まないで、先を先を読む習慣が染みついてるので、『機嫌が悪くなるであろう』弱み(例えば、部屋が汚い・意に添わない高価な買い物をした 等)が発生すると(って、自業自得なんですけど)、内心 滝のように冷や汗がダーダー出ている。でも、怒られないし、怒ってもすぐに機嫌が治る。
そんな夫をみて、私は『そんなハズは、ない』『まだ機嫌が治るハズは、ない!』と、もの凄く思っていたけれど、その『ビクビク』の理由が、やっと判った。
父と、『いつか殺されるかも』と思ってビクビクしながら暮らしていた24年間の間に染みついたトラウマのせいだったんです。

前に書いたね。私の『人の顔色を窺う癖』は、ママ(伯母)に
「親が忙しくてウチに預けられた可哀想な子供」と洗脳されたために、親の愛情を信用できずに、親から愛される為に頑張った為だって。
それは、確かにそうかもしれない。それも そうなった理由の半分ほどは、下地としてあるんだろうね。
でも、本当の理由は、父親の意を汲んでしまったが為に、殺されない為に、ビクビクして暮らしていたからだったんだってことに、気が付いたの。

誰もが穏やかで優しいと形容する夫を、怖くて怒らせないようにビクビク ドキドキしていたのか、その理由が、やっと解った。
たぶん、夫は優しいけれど、『普通』な人なんだと思う。
『普通』は、怒っても、人を殺すとか、殺されるとかを考えないで、生活しているんだろうと思う。
私が人を怒らせないようにって、細心の注意を払っていた理由は、怒らせて『嫌われる』のが怖いんじゃなくて、本当の、心底怖いのは、『殺されるかもという恐怖』が根底にあったんだと、やっと気が付いた。

今、これを打ち込みながら、手が震えて心臓がバクバクいっています。
怖い。すごく怖い。体中が冷たくなるほど怖い。

だから、人の死や、阪神大震災や、テロに誘発されて、鬱なんて症状が出てくるんだろうね。
まさしく、PTSDだね。

友達がね、「あなたはDVの犠牲者だって言われた」って話してくれたの。
彼女の旦那さんは、暴力は振るわないけれど、言葉で酷く彼女を傷つけて、旦那さんが帰ってくる、玄関の鍵のカチャっていう音を聞くと、体が震えて心臓がバクバクいうんだって。「それは、まさしくDVですよ!」と言われて、心の傷にならないように早期にって病院を何軒か教えて貰ったらしい。
その話を聞いて私は、彼女のことだと思って、自分がその犠牲になっていたことに思い至らなかったの。
自分の身が安全で安らかになれない場所で暮らしてるなんて、異常なことだったんだよね。ずーっとそうで、その場所から抜けだした後でも、ずーっとその影に怯えて暮らしていたんだね。

そう気が付いて、やっとここから抜け出せるかな.....
この恐怖から抜け出したいな。
私の周りの人は誰も 私を殺さない。傷つけない。
私は安全な場所にいて、私は大丈夫
これから毎日自分に言い聞かせようと思う。


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