★ 夏海の日記 ★

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2001年09月21日(金) 『引きこもり』について

『引きこもり』について

例によって、家が取っている新聞からです。(東京都精神医学総合研究所:高橋祥友)
私は引きこもりって解らないんだけど、(だって、引きこもれる場所『ホーム』がなかったんだもん。)『家に引きこもる』か、『心の中に引きこもる』か、の違いなのかなぁって、うっすらと思います。

【本文】
引きこもりの悩みを抱えて、多くの場合は、まず、お母さんが受診してきます。

 第1段階では、お母さんの不安を受け止めていくことが大切です。その不安が和らいでいくと、本人への対応も変わってきて、本人も受診してみようと思い始めます。

 さて、いよいよ本人が病院へやって来ます。しかし、お母さんの説明から想像していたイメージとはかなり違います。
 引きこもりの若者の多くは、自分の殻に閉じこもって誰とも関係をもたず一生暮らしたいと思っているわけではありません。むしろ、確実に受け入れてくれるならば、皆の輪に入りたいと強く願っています。
 なお、鬱病や精神分裂病といった一般の精神料診断に当てはまらない人も多いのです。それだけ対応が難しいとも言えます。
 幼い頃はむしろ活発で、皆の人気者で、成績も良かったという傾向もあります。しかし、そのような時期でさえ、自信のなさをうすうす感じていました。だからこそ「〜でなければいけない」といった皆からの期待されている役割に自分自身を押し込めて生きてきたのです。
 そして、周囲から期待された役割に応じきれなくなる時が十代後半にやってきます。

 彼らの第一の特徴は、「極端に低い自己評価」です。取るに足らないと信じている自分が周囲の人々の目に明らかになってしまうのではないかと、戦々恐々としています。
 第二の特徴は、極端なほどの「完全主義的な傾向」です。「100点か 0点か」といった二者択一的な思考にがんじがらめになっていて、何かをするのならば、完璧にしなければいけないと固く信じています。少しでも失敗が予想されるような場面では、強い不安が沸き上がります。
 第三の特徴は「他人からの評価に過敏」である点です。自信のない自分、周りの人のように自然に振る舞えない自分を、他人からどのように見られているか、とても敏感です。
 さらに、第四の特徴として、「醜形恐怖」を呈することもあります。自分の容姿について「ほくろが多い」「顔にあざがある」「一重まぶた」「まゆ毛が濃すぎる」などという欠点を挙げるのです。
 このために他人に不快な思いをさせてしまい、仲間外れにされてしまうと固く信じています。しかし、客観的には、私などよりはるかに美男美女です。このような引きこもりという幻想も現代社会に特徴的な問題の一つの現れです。

 単に薬を出せば済むというわけにもいかず、腰を据えて心理療法を進めていかなければなりません。

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だそうです。
何も解決策は書いてなかったんですけど、『引きこもり』を理解するヒントはいくつかありました。

そう言えば、精神科で知り合った女の子が、自分は『醜い』って言っていました。『ブス』ではなく、『醜い』です。だから、他の人を不愉快にさせるって。
彼女は、色白で、目もぱっちりしている美人だったんですけど、お世辞ではなく、本当に美人だったんですけど、自分で『醜い』って...。
彼女は育児ノイローゼ(なのかな?)で、赤ちゃんが泣くのは、自分の醜い顔のせいだって言っていました。本人がそう思いこんでいるうちは、誰が美人だって説得しても、彼女にとっては、ただのお世辞で、彼女が『醜い』から、それを慰めるために言ってる言葉にしか聞こえないみたいでした。

私は、もともと自分の鼻が嫌いでした。
鬱病になると、鏡を見るわけではなく、普通にしていても、自分の鼻が視界に入ってきて邪魔でした、とっても不快でした。(今でも視界には入るのですが、そう言えば、邪魔だとは思わなくなっています。)
 そういう心理状態になると、自分の欠点が、クローズアップされて、「〜であらねばならない」ことから外れて他人を不愉快にさせると思うのでしょうか?
不都合なことを容姿のせいにしたいのかもしれませんね。
 親が彼氏が彼女が暴力を振るうのは、暴言を吐くのは、私の顔が不愉快に醜いせいだ、とか、赤ちゃんが泣くのは、泣くほど醜い顔をしているせいだ、とか。
 そこまで追いつめられたてしまった心の傷や孤独感を想像すると、心が痛くなります。

また、特徴に挙げられている「完全主義的な傾向」(失敗が予想されることに強い不安を感じる)は、甥っ子がまさしく今そういう傾向なので、『失敗するのは楽しい』って、今の内に ちゃんと教えてあげなくちゃって思いました。
 期待されるのは良い。自分をちゃんと評価してくれているっていうことだから。
 でも、失敗しても、期待はずれな結果に終わっても、自分を自分として包み込んでくれる環境を与えられない(と思って)で成長していったら、きっと失敗することに恐怖を感じるのでしょう。そして失敗しないためには、家から出なければ良い。人と会わなければ良いって結論に(心が)達したんでしょうね。
 で、怖くて家から出ていけない。

怖いって表現、解ります?

『怖い』のに、怖い原因の外に連れ出そうとする人がいる。
パニクって、最悪 暴れても、それは仕方がないような気までして来ます。
それが、たぶん家庭内暴力の始まりです。
(ごめんなさい。私なりの解釈です。)

親としては、子供を追い込んでいるとは気が付かないで、自分を否定されたみたいなショックを感じ、(だって、『なぜ』なのかが、理解できないから)怠け者だと責めたりして...
ああ...最悪だ〜

親は(私の親もですが)自分の子育てが悪いとは思っていないものです。
1人の人間を育てるんだから、半端な根性ではないと思います。
(私たち姉弟は母に「人様を傷つけたら(犯罪という意味で)、殺してやる」って言われて育ちました。私にとって、それは冗談じゃなくて、本気で殺されるだろうと恐怖でしたが。)
でも親も人間である以上、間違いを犯したり、子供を傷つけたりします。
でも、それに気が付かないとか、なぜ傷ついたのか『理解できない(これが一番厄介です)』時、カウンセリングに行くべきだと思います。

心の病がそこにある場合、その本人だけが問題ではなく、その周囲の人全部に問題があるんです。
自分は完璧なのに、出来が悪い子供を持って...って思いから離れられない親を持ってしまった あなたへ

自分の性格に合う(本音が言える)カウンセリングの先生を捜し当てて、一刻も早く親から離れられるように力を蓄えて下さい。
自分の人生をそんなロクデナシの親のせいで潰してしまっては勿体ないよ!
取り合えず、自分の頭で考えて、自分が生活できる程度のお金をもうけることが出来るまで育てて貰ってありがとう程度の感謝も持って、
早くその檻から出ましょう!
あなたには、その力が、生まれた時から ちゃ〜んとあるんです。
周囲の誰も言ってくれないなら、私が宣言しちゃう!
あなたには、生きる力がちゃんとあるよ!
あなたは、生きる為の力を、ちゃんと持っています。
心配しないで!
あなたの未来は、あなたのためにあります。
安心してね。慌てないでね。
まずは、最初の一歩。欲しいのは勇気。


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