★ 夏海の日記 ★

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2001年09月18日(火) 自殺する植物

遺伝子組み替え作物が話題になっていますね。
その問題点は、安全とか、そうじゃないとかっていうのが、『今』判らないってこともあります。

飛行機が開発されて、そらを飛び始めて、何年の年が経ったでしょうか。
そろそろその歪みが出てくる頃だろうと思っていたら、世紀の変わり目にどんどん飛行機の墜落事故が発生しました。人間とプログラムの引っ張り合いをした結果に墜落してしまったものもあります。そういう場合は、どちらを優先するかを想定していなかった為に、飛行機は墜落するしかなかったんですよね。

夢の高速飛行を可能にした『コンコルド』も、人間の器械への慢心と想像力の限界、コスト、耐久年数のせいで、墜落しました。

最初に 飛行機を例に挙げたのは、開発された『その時』ではなく、何年も経ってから、その歪みが出て、悲惨な結末になるという例だからです。

人間の体で言うと、この夏にうっかり日焼けをしてしまったのは、10年後20年後30年後のシワや染みの原因になる(恐ろしや〜)って言うと分かりやすいかな。(笑)

さて、題にある『自殺する植物』です

植物は、自分の子孫を残す為に、花を咲かし、実を付け、種を残しますよね。
遺伝子組み替えで、『害虫が近寄らない』種(しゅ)を開発したとします。(実際開発されているようなんですけど。虫が食べないようなものを、人間が食べて大丈夫なんだろうか...)
その開発にかかる費用は、莫大でしょう。

その苗を売ります。
農家は苗を大切に育て、収穫を待ちます。

さて、ここで問題です。
植物は、木も草も全て『種(たね)を残し、子孫を残す』のが自然の法則です。
子孫が残される → 次の年には、その種(種)から同じものを作ることが、当然可能です。

開発に莫大な資金が掛かった。そのもとを回収するためには、売らないといけない。なのに、一度売るとその植物は子孫を残す。当然次の年には買って貰えない。

開発者は、考えます。
なら、種(たね)ができないものを開発すれば良いんだ!
苗からしか育たないものを作れば良いんだ!
(その植物にとっての)1シーズンが経ったら、子孫を残さずに、枯れるようにプログラミングされている、『自殺する植物』は、つまりそういう発想から開発されたものなんです。

人間は、口から摂取するもので作られています。
何億という細胞は、そのエネルギーを貰って作られていて、その食べ物から健康を与えられています。
それが子孫を残さないようにプログラミングされている『自殺する種(種)』を体の中に入れて、果たして安全なのでしょうか?
恐ろしいのは、それが『危険だ』と判るまで、何年かかるか判らないことと、嘘つきな日本政府が、遺伝子組み替えされたものと違うものを ちゃんと正確に正直に情報を与えてくれるかってことなんです。


今、狂牛病が日本でも騒がしくなって来ています。
狂牛病に感染している牛の骨髄と脳を摂取しなければ、狂牛病に感染することはないそうなんですが、ならなぜ狂牛病に『牛』が感染するのか?
牛の成長の促進の為に、牛の骨粉(もちろん骨髄入りです)を混ぜて子牛に与えているからなのだそうです。

あるフレーズが目に飛び込んできました。

『狂牛病は、共食いをさせられた牛たちの 怨念だ』

共食いさせられた.....
人間って、利己的で恐ろしい。


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