★ 夏海の日記 ★

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2001年09月17日(月) 私は『子供』だ・・・

まずは、ここを読んでみて下さい。
★災害後の子供の精神的ショックを軽減するための手引き★ (← ここをクリックしてね)

読んでいて、涙が出ました。
精神を病んでいたとき(今でもですが)、惨劇や震災や、裏の家の火事も『まるで自分が体験したように』ショックを受けます。
私はそれが判っているので、TVのニュースと同化しないように、心を平常に保つ為に集中します。
上記の冒頭の文章を読んで思い知りました。
私は『子供のまま』なんです。

親は、大人は、先生は、頼りにならない。当てにできない。自分の身は、自分でしか守れない。誰も助けてくれないんだ。
そう悟った時に、私の子供時代は終わったと思っています。
自分が大人でいなければ、自分の頭で考えて自分を助けなければ、誰も助けてくれない。『いじめ』も、親に言っても、先生に言っても、何も解決しないことを知っていました。

でも、それは『大人』になった訳じゃなくて、心の底から安心する『守られた存在』になれない私が、殻の中に閉じこもっただけだったみたいなんです。

精神を病むと、心が無防備になります。
誰も自分を助けてくれない、でも、助けて欲しい。誰かに、何かに、すがりつきたい。
小さな声がクリアに聞こえたり、物音に敏感になったり、においに敏感になったり、味覚はなくなったけど、外から与えられる刺激にとっても敏感になります。(事故などの時に、スローモーションに見えるように、たぶん『異常』な状態に体が反応して感覚が敏感になるんでしょうか...)

心が無防備に開放された時に、私の子供の部分が出てきたんでしょうね。
私の心は、安定した、安心できる部屋にいなかった。
心から安心できる安全な場所はなく、
心が安定した状態のままでいられる保証は、どこにもなかった。
だから、傷ついた人を見ると、みんな私と同じみ見え、同情し、同化した。
あの映像の人は、傷ついた私だ。
あのがれきの下で、炎の中で、苦しんでるのは、私だ。


私は、私が同化してしまうことを知っているので、同化しないことに集中し、あれは自分じゃないことを認識し続けて平常心を心がけることができている。
だから心配です。
昔の私のように、少し前の私のように、心を病んだ無防備な人が、TVニュースと同化して傷ついたりしていないか。


全てを許されて、自分が完全に守られていて、何の心配もなく子供時代を過ごしたからこそ、自分と他人の『違い』に寛容になれるし、自分と他人は違う人だとちゃんと認識ができるんだと思う。

他人と自分の区別がつかない、人と自分を同化してしまう私は、
独りぼっちで 寂しくて 助けを求めて泣いている まだ子供なんだと思った。


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