moonshine  エミ




2006年10月06日(金)  自分の評価基準を私は信じる。

なんとか一週間が終わった。
・・・・・。
といいたいところだが、終わってなーい!
明日も仕事だ。

この時期の私は普段にも増して!仕事に本気一直線。いやがおうにも一生懸命。
人間、真剣になると、いろんなことを流すことができない。
適度にやってりゃ、多少理不尽なことぐらい、「ま、そんなもんよね〜」と思えるんだろうが、こう極限状態(それはちょっと大げさだが・・・)でやってると、張り詰めた心はガラスのように砕けやすくなってるの。
それでももうこの仕事も長くなってきたから、経験と仕事への誇り(?)に裏打ちされて、耐性はかなりついてるけどね。強化ガラスくらいには。

今日はとても印象的なことがあった。
ちょっと入り組んだ話なので、私の拙い説明では読んでいる人には理解しにくいだろうけど。

うちの会社の財務。女子社員が事務をするようになって、今の担当者で4人目だ。
Aさん、3年ほど財務事務をやって、結婚退職した。
Bさん、Aさんの後任として中途採用されて、9ヶ月ほどで電撃結婚退職した。
Cさん、Aさんの在任中に中途採用されて、Aさん、Bさんが辞めるころから本格的に財務の事務をやってる(現職中。)
Dさん、Bさんの後任としてつい2ヶ月ほど前に中途採用された女の子。(22歳。)

この中で、Cさんは現職で、年齢的にもかなり上なのでちょっと外して、Aさん、Bさん、Dさんの中でいちばん仕事ができるのは、Dさんだ、というもっぱらの評判らしい。

えー!て感じ。

こういう状況であれば、いちばんスムーズに仕事にあたれるのがDさんなのは、当然のことではないか。

だって、それまでにノウハウができてるから。

Aさんの前任は男性で、長くその仕事を担当しており、事務だけでなく財務の営業的なこともしていた。当然、彼の頭の中ですべてが理解され事が進んでいたので、マニュアルなんてなかった。
前線に立たず事務だけをするという立場で、どうやって業務を理解し、進めていくかを試行錯誤で開発したのは、やはりAさんだ。

そして、Aさんの悪戦苦闘を引き継いで、短い時間で彼女の遺したいろんなミスも是正していったのが、Bさんだ。

さらに、今は経験を積んできたCさんもいる。従来ひとりでやっていたことを、今はふたりでやっているわけだ。しかもCさんは、もと銀行員だから当然、最初からあるていどは財務に詳しいし、年齢的なキャリアという貯金がある。

Dさんは、前の二人が敷いてきたレールに乗っかり、Cさんがかなり重い仕事も負担しているという前提で、今、仕事をしているのだ。

もちろん、だからといって、私がDさんのことを評価しないわけじゃない。
彼女は若く、会社という場所で働くのも初めてで、その中で、一生懸命やっている、素直ないい子だ。いま自分にできるベストを尽くしていると思う。
でも、Dさんと、辞めたAさん・Bさんの実務能力を比べることは、まだできないはずだ。

Dさんの一生懸命さを評価するための評判ではなく、前任者たるAさん、Bさんを「たいしたことなかった」って結論付けるための評判のようになっていることに、相当、違和感を覚える。

まあ、財務というのは、会社の中でも人数の少ないポジションだし、機密もあるしで、どんな仕事をしているのか、個々人の能力がどうなのか、周りから見て評価しにくい部署だというのはよくわかる。
表面だけを見られてあーだこーだ言われるのも、ある意味しかたない面はある。
私も、社内ではマイノリティーな部署でマニアックな仕事をしているので、
万人に理解されること、評価されることは決してないんだ、ってことはよくわかる。

でもね。
私は経理なので、かなり財務に近い場所で仕事をしているんだけど、同じように財務に近い人まで、一緒になってそういう評判を本気で口にしてるからね。
悪気があってのことじゃなくて、ほんとに見えてないんだよね。現実が。

そういうことを聞くと、自分のことではないけど、かなり虚しくなるよね。
なんでわかんないの?て思う。
それが悔しくもあり、「視界が狭いって、ある意味、幸せだよね・・・」とか、意地の悪〜いことも、思う。
私だって、近しい場所にいるからこそ、うちの財務の不足面も知ってるし、彼らの全部を肯定することなんてとてもできない。
それでも、客観的な評価はできてるつもり。

ま。
その話を聞いたときは、かなり自分の中で「ぉいおいマジかよ!」と思ったけど、そんなもんだってことよね。世間なんて。

23時、帰ってきて、ビール1本飲んで、賢ちゃんに電話してみた。
ちょうど、飲んで、姪浜駅に着いたとこだった。
気持ちよーく、酔っぱらっていらっしゃる。
酔った賢ちゃんは、ふだんよりもさらに、口舌滑らか。おもしろすぎる。
さあ私は明日も虚しく仕事だから、意志をもってがんばろう。
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