moonshine  エミ




2006年08月29日(火)  別世界、たとえばインド

仕事がラク。今日も18時半には上がった。早く帰ってごはんを食べて、必要に応じて掃除とか洗濯とか料理とかして、ちょっと本を読んだりして、お風呂に入って、ストレッチとかスキンケアとかもしてみたりして、それでもまだ23時前とかなのだ。朝も目覚ましどおりに早く起きれるし、準備にも余裕がある。

規則正しい生活ができる幸せと、またしばらくしたらそれを失う悲しい確信。もうすぐ8月も終わります。

インド旅行に関する本を読んだ。同じインドを旅していても、まったく違うテイストの2冊だ。

『ガンジス河でバタフライ』(たかのてるこ 幻冬舎文庫)
『インド旅行記1 北インド編』(中谷美紀 幻冬舎文庫)

前者は、就職活動を控えた一介の女子大生のバッグパッカー的ハチャメチャ旅行記。後者は、女優・中谷美紀が、映画の撮影を終えた疲れを癒すためひとりで訪れたインドについて書いた旅行記。

それぞれの年齢や立場に相応な旅行先での行動・感性で、どちらにも共感する部分があった。私は中谷美紀に比べたら断然お金をもっていないので、彼女のように高級ホテルを泊まり歩くことはできないだろうけど、当時のたかのてるこよりはもうずっと年上で、仕事をもっていて、「癒し」とか「リフレッシュ」のために海外でリラックスしたい気持ちもわかる。

たかのてるこは、よしもとばななの日記等にもよく出てくるので名前だけは知っていたが、予想にたがわぬ機知に富んだ人。そしてこの行動力はすごい。中谷美紀は、人気に媚びることのまったくない、たんたんとした文章でかなり知的な印象。ヨガを本格的にやってるんだねー。そしてけっこう英語が喋れるんだねー。

それにしても、日本人なら誰でも、インドに行ったらカルチャーショックだろうなあ、というのがよくわかった。人々の暮らしに沁みついたカースト制度の思想や、貧富の差。インドだけじゃない。世界中にそんな地域がたくさんあるのだ。差別はいけないとか、貧しい人たちに何かできることをしたい、と思っても、その場に行って絶えまない物乞いに応じることはできないし、「差別はいけませんよ」なんて言葉で言っても、人々の思想を変えることなんて到底できやしないだろう。

南の島とか欧米とかに旅行して、「楽しかった〜!」というのとは全然違う、どこか「無力感」漂う感じは、どちらの本にも共通だった。
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