moonshine  エミ




2004年11月27日(土)  毎朝、新しい山のふもとへ

服を脱ぎ散らかしてベッドにもぐりこむこと12時間。起きたら2時。酒の残りを少々感じながら、なんとなく嫌な予感がして昨夜の上着のポケットを探る。ない。バッグをひっくり返す。ない。布団をひっぺがしてみる。ない。冷蔵庫をあけてみる。ない。携帯電話がなーい!

これは困ったことになった、と、とるものもとりあえず自転車に乗って向かったのは会社。うーんこんなときまで会社が活動拠点になっている自分に疑念はあれど仕方がない。うちは固定電話をつけていないし、今どきテレホンカードなんて持ってないし、大きな声ではいえないが、会社からだと電話代かかんないし。よく考えたらゆうべシャワーも浴びず顔も洗わずに寝ていたんですがそのまま(歯だけ磨いて)での出社でした。もう、恥ずかしいことなんて何もない・・・。

会社に着いたら上司が来ていた。ああ、やっぱり、私たちの仕事はまだまだ続くのね・・・なんてしんみりしている場合ではなく、「あれ?なんで来たの?さっきお母さんから電話があったよ。会社に来てますかって」と言われてびっくり。ああ、もう、事件は親の耳に? 
「あんた、また飲んでやらかしたね」
上司の声が耳に痛い・・・。

「えーと、親に・・・約束している友だちに・・・いや、まず、自分の携帯に電話してみたらいいんですよね!」
落ち着けー落ち着けーと唱えながら自分の番号をダイヤル。プルルル・・・あ、つながってる!
「もしもし」
「はい、もしもし」(おばさんの声)
「え? え?」
「もしもし、これ、落し物の携帯ですよ」
「あっ! あ、持ち主です」

ということで、携帯電話は無事に拾われていたのでした。ゆうべ乗ったタクシーで落としていたらしく、タクシー会社に保管されていました。まだ動揺しつつ住所を聞く。清水町・・・。いまいちよくわからんところ・・・。

「あ、そこならね、バスより、自転車のほうが早いよ」
と落ち着いた反応を示したのはマイ上司。
「はい、美味本(福岡のローカルグルメ本)の地図、拡大コピーして」
言われるがままにコピー。ちなみに、その本も上司のお下がりとしてもらいうけたものです。
「いい?ここをまっすぐ行って、ここ曲がって、この辺、ガード下をずーっと行って橋を渡って、ここに信号が・・・」
と、まるで仕事の説明をするようにじゅんじゅんと蛍光マーカーひきながら道順を教えられる。な、なんて頼りになるの、私の上司は! 土曜日まで!

感涙にむせびながら言われたとおりの道を行く。20分ほどで着いた。途中のスーパーでお菓子を買い込んで、懐かしい携帯ちゃんと交換。おばちゃんはとてもいい人でした。た、助かったー・・・。

また20分ほどかけて帰る。風が強い。あまりの自転車の進まなさに嫌気がさして、家に着く直前、柏井さん(ご近所)に電話。
「もしもし?」
「あー、もう、そういうの結構ですから! 宗教とか勧誘とか!」
柏井さん、おもしろすぎ。
で、柏井さんちの下で、空気入れ借りてこきこき注入。コーヒーいただきにのこのこ上がりこむと、あら、主水さんがいる。今夜一緒にライブをするらしく、練習中でした。熱いコーヒー飲みながら、伸びやかな主水さんの歌声を聴く。柏井さんのスライドギター。なんかめちゃくちゃ贅沢な空間だ・・・。心のざわめきがすーっと消えて、落ち着いた。なんて素敵な伝説のエンディングだったことでしょう。

家に帰ってシャワーを浴びて、大急ぎで部屋の片付け。

6時きっかりに薬院駅前に同僚到着。お酒など買ってうちに入る。本当は料理大会のはずだったんだけど、彼女が自分のおうちで3品もこしらえてきてくれていた。お皿に移してレンジでチンしただけで、最近類を見ない、豪華な食卓が我が家にできあがり。うっうっうっ・・・(感激の涙)

人参やらブロッコリーやら玉葱、パプリカやら野菜がどどーんと入ったラタトゥイユ、エビとオクラの揚げ春巻、大根とハムの酢の物。ええ、自分では絶対に作らない(作れない)ようなものばかり。すすすすすばらしい。その模様はこんど写真日記のほうにアップしますのでぜひご覧ください。

氷結ラ・フランス味やら、ジーマやら、ワイン(白と思って買ったら赤だった)やら飲みつつ、ばりばりに喋る。いやー、酔った人(=私)って、なんであんなによく喋るんでしょう。語る語る・・・。お恥ずかしい。聞き上手な彼女に感謝。でも、とても有意義な時間だった(よね?!)

彼女が帰ったあと、さらにしん氏に電話をかけて1時間ほど喋る。急に旅心がわく。しんちゃんと小さな歴史の町を旅したい。私たちの旅は楽しい。

タイトルは、主水さんが柏井さんちで歌ってた詞がそんな感じだったの。ぐっときた。同じような毎日でもちょっとずつ違って、毎朝、新しい山のふもとへ行こう、って歌。山を登りきるんじゃなくて、麓まで、ってところが、主水さんという人のあたたかさ・・・のように思える。





↑エンピツ投票ボタン

My追加
Mail Home

BBS blog


<< >>