moonshine  エミ




2004年09月06日(月)  「華氏911」 是非を論じず。

木曜日から床に伏してました。胃腸にひどくきたあたり、典型的な夏ばてです。
週末の予定も全部キャンセル、むむ、無念なり。

こんなに長く寝込んだのは久しぶり。病気は気力も奪うもので土日はひどいうつ状態、ゆうべもひどい頭痛で3時近くまで眠れず、今朝も起きたすぐからひどい頭痛で、何とか会社に行くと、二日も休むと当然ながらあれこれと忙しく、お腹はまだ痛いし、もう、ひどいひどい尽くし。そんな数日間だったのでちょっと痩せたけど、こんなのすぐ取り返しちゃうもんね、どーせどーせ。

でも、今夜はかねてからの予定通り、同僚と『華氏911』を見に行ってきた。

私は観たあと『映画生活』なんかで人の感想とかを見て「ふむふむ」「なるほどね」「へえーそうかなあ?」なんてやるのが結構好きなんですが、「華氏911」についてのそれらを見たら、何だか概して、「?」マークだった。なんだろう、この違和感は?と考えてみると、「マイケル・ムーア監督の」「映画作品」としてこれを見て、映画としての「質」とか、「評価を下してる」人が多かったからみたい。こうして書いてみると、そんなのあたりまえやん、ともいえる。

前作の『ボウリング・フォー・コロンバイン』も見てないし、ムーアさんという人にこれまで何か思い入れがあったわけでもない私は、「華氏911」を、ドキュメンタリーとか映画作品とかあんまりそういうジャンル分けをしないで見たようだ。だから衝撃だったのだろうか?

監督の持ち味である突撃取材だとか笑いだとかが少ないとか、こんなのプロパガンダに過ぎないとか、ドキュメンタリーとしては何ら目新しいものはないとか、単純なブッシュ批判にとどまっているのが低次元だとか。そんなふうにこれを映画作品として批評するのが仕事の人もいるだろうし、どんな感想を持つのも自由なんだけど、私はこの映画をそういうふうには見たくないな。というのが私の感想。

戦争がどんなに悲しいことか、どんな犠牲を生むか。それが繰り返され、今も続いてる。
絶対嫌だ、って、それだけじゃだめなのかな。
あたりまえだけど、それを強く強く思うためだけに、お金を払って見に行った(結果的にね)。そんなの今までしたこと、ほとんどない。それで今回、もったいなかったとは全然思わない。
平和な日本の若者のひとりがそんなこと思うだけじゃ、何も変わらないのかな。
そういう人をたくさん増やすのが、マスコミとか、表現者の役割なんじゃないのかな。

「無知がどんなに恐ろしいか!」
ラスト近くで、戦死したアメリカ兵のお母さん(それまで、貧しい町に住む彼女は、学費を稼いだり広い世界を見るために、軍役志願を子供たちに奨励していた)が言った言葉が、いちばん心に残った。
無知。それは、政治やお金に関する見えない世界を知らないことだけを指すのではなくて、「利権の絡まないことのない戦争で、どんな悲劇がもたらされるか?」を私たちが想像しないことじゃないかな、と思った。そうやって繰り返される過ちへの警鐘に感じた。

それを感じさせるためにこの映画がシリアスだったり、随時挿入される悲惨な映像に目を覆うように作られてるのは、あたりまえじゃないかなー、どんなドキュメンタリーだって、作り手の意志が介在しないものはないんだし・・・って、結局私も、批評に走ってますか? ともかく、「怖いものには蓋をしろ」的に、サスペンスもホラーもハナから拒否する私ですが、この映画は、見なけりゃよかったー、とは思いませんでしたです。

しんちゃんとそんなこととか少し電話で話して、これから寝るところ。明日はまた台風だ。





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