moonshine  エミ




2004年05月13日(木)  大事なことたち

アクシデントは突然やってくる。
多大な負担と責任を背負って働いている私の仕事の師匠にして我が部署の実務責任者である先輩に、昼間、おうちから電話がかかってきた。奥さんが足の骨を折ってしまわれたらしい。幸い入院の必要はなく、奥さんのご実家もすぐ近所ということで最悪の事態とまではいっていないようだけれど、小さなお子さんが二人もいるし、ましてこの時期、大変であることに変わりはない。

でも、電話で知らせを受けた先輩の対応がとても感じよくて、もちろん会社の人の目があるからとはいえ、驚いたり「まったく気をつけなきゃ」なんて叱ったりつつも、気丈な態度、思いやりある口調、言葉。心底感じ入った。夫婦かあ。泣くも笑うも一蓮托生(って言葉が悪い?)、困ったときに助け合える関係って、いいよなあ。

私たちにも「多少、仕事に影響が出るかもしれないけどよろしくね」なんて、プレッシャーをかけるわけではない軽い口調で挨拶したりして、大人だなあと思った。「ここは私たちにまかせて!」などと自信たっぷりに胸をたたけるほど今うちの部署に成熟した力のないのがつらいとこだけれど、私は、こういうことに意気を感じる人間でありたいと思う。この人を盛りたてたい。思うだけじゃなくて行動したい。

今夜は10時に帰宅。
BBSで教えてもらったクレイジーソルトをさっそく購入して、鶏肉とアスパラガスと玉ねぎのオーブン焼きを作った。簡単、なのにおいしーい! すごくうれしい気分。明日のお弁当にもなる。楽しみだ。

しんちゃんと話したあと、すぐにまた電話が。大学時代に親交のあった友人で、3年ぶりくらいに話した。話が積もりつもりすぎていて思わず長電話。「変わってないねーほんと!」と言われたけどそれはこちらのセリフでもある。やっぱり人って、いい意味でそんなに簡単に変化しない。ま、悪い意味でも・・・。

それにしても、こういう久しぶりの人がふと登場すると、自分もけっこう長いあいだ生きてきたんだなーとちょっとしみじみする。いろんな出会い、いろんな日々、いろんな恋。現在は直接かかわってはおらず、ふだんの生活では忘れているようなことも、今の自分のどこかに刻まれている。過去、それはやっぱり血肉なのです。いや・・・骨格か? えーと。もう2時なのでこれ以上考えるのはとりあえず、よそう。

ゆうべ寝る前に吉本ばななの短編「電話」を読んだ。あまりにリアルに共感しすぎて鳥肌が立つほどだった。不倫の話です。(註:私が不倫しているわけではありません。)

「全員が忙しかったからこそ波風があまり立たずに成り立っている生活だった」
「大人のようで実はまだ全員が子供という、よくある話だった。」
「まだ若くて子供じみているというのが、なにか外的な力で、
 本物の人生の重みに多少は変わらざるをえなくなる瞬間がくるだろうと思っていた」

ていう一連のくだり。あけすけで深刻ぶらない、だけどごまかさないものいいが語る真実。そして「愛人に残されたのはタッパーだけだ。」とくる。なんてことない短い話なのだけれど、衝撃だった・・・。

でも、おやすみBGMにベット・ミドラーかけて、案のじょう1曲目でぱたりと眠りに落ちました。





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