moonshine  エミ




2004年01月01日(木)  ぶらさがってみよう2004

 あたたかい、さる年のお正月ですね。(福岡)

 予定外に薬院の部屋に舞い戻ってきている元旦の昼下がり。
 と、いうのも、張り切って実家のポストから年賀状を取り出してみたらば、
 私宛の年賀状がいっちまいも!ないではありませんか。
 それもそのはず、実家の住所に宛てられたものも、郵政公社様のおはからいで、
 全部こっちに転送される手はずと相成っているのでございます。
 何だよ、寂しいじゃないかよ、そういえば年賀状の残りを書こうと
 賀状セットを実家に持ち帰ってはいたものの、肝心の住所録を忘れてきてたし・・・
 で、初詣か初売りか、の人々に紛れ、
 母親に持たされたインスタントラーメン(無論うまかっちゃん)片手に
 電車で10分(近っ)、帰ってきているのです。
 すぐまた実家に戻りますが。

 昨日はといえば、実家に戻ってみると、
 正午過ぎに電話で話したときは元気そのものだった母親が、
 1時間後にふとしたはずみでふくらはぎの肉離れを起こし、
 歩くのもようやっと、という状態になっていて胸ふさがれる。
 五十肩(と本人は言っているが、あなたもう還暦じゃない!)
 に悩まされている父親に負担をかけたくない、と、
 家じゅうのカレンダーを替えている途中、踏み台から落っちゃけたらしい。
「これで、今年の厄は、お母さんが全部引き受けてあげたってことたい」
 なんておっしゃるが、2003年はもう終わりじゃねえか!
 まあ、私が帰ってくるときでよかったとも言える。

 夜は日付が変わるまで、延々と飲み食いしながらテレビ、テレビ。
 テレビを見るのは特別な日です。

 お風呂に入って、持って帰ってきた本を。
 藤沢周平の短編集から、「花のあと」と、「冬の日」。
 がらんとした実家の私の部屋にお布団を敷いてもぐりこんで、
 音楽もない夜更け、しんとした気持ちで、読みました。
 見た夢は覚えていない。

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。
 あなたも私も、心に春を。





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