moonshine  エミ




2003年07月13日(日)  強くなったり弱くなったりしながら

 今日もよく降った。
 毎日、雨傘を持っている。邪魔だ。靴や服など身に着けるものにも気を遣う。
 でも、梅雨がもうすぐ明けることを私たちは知っている。

 イムズで、ショート・ショートフィルム祭を見る。
 1プログラム、6本。
 きくちんはデンマークの『Election Night』が一番好きだったという、私は見ていて息苦しかった。言いたいことはよくわかるし、そのテーマ自体はむしろ好きなのだが、あの表現は、ちょっと救いがない。
 私が好きだったドイツの『I Want to Be』も悲しい話だったけど、人間への愛情を感じたんだよなー。あの話の中の人間、スクリーンを見ている観客、そして人間そのもの、みんなに対して。

 ショート・ショートの映画って初めて見たけど、やっぱり短編小説を読むように面白かった。
 シンプルで、余白がある。
 好みもはっきり分かれそうだ。
 あの人だったら、どれが好きかな・・・と友人たちの顔を思い浮かべる。
 濱マイクのことなども思い出し、やはり毎週見ていたというきくちんと意見交換。好きだった回(毎週、違う監督が撮っていた)はだいたい同じだった。

 箱崎方面に行ったので、私はアンシャンテでゴハンを食べようかと思ったが、きくちんに連れられて馬出のほうにいく。
 いつも自転車で通っていたはずなのに、初めて存在を知った店だった。
 馬出っぽい、とてもいい店だった。天神でも大名でも箱崎でもない感じ。メニューがたくさんあって、蛙のから揚げを食べてみようかと思ったが、やっぱりやめる。
 ふくもとくんがバイトしていた。
 どうもどうも、と驚き、なんとなく楽しくなる。
 福岡って、やっぱり小さな町なのか。
 別々だと思っていたことがら、重ならないと思っていた人の輪が、あっさりつながったりするものだ。そういうの、とても楽しい。
 何もないつもりでも、ずっと暮らしてきた福岡では、やっぱり元々もっているものがある。
 それがないところに行くのは・・・どうだろう?
 意外と面白いかもしれない、と思う。
 ゼロから始めている人たちを見て。

 しん氏と同じく愛知人になり、同じようなところに就職したきくちんの話は興味深い。
 ふたりの仕事は、意外とけっこう違うようだ。
 しかし、愛知・・・。好きになれたらいいけど・・・。
 そして、仲の良い友人というのは、時に痛いところを突いてくる。
 今さらながら、ちょっと考えさせられそう、これから。
 大人だな、きくちん・・・。

 日曜日なので早めに帰宅。
(この、早い遅いの基準って、私の年齢だとおおいに個人差がありそう。)
 少し本でも読みましょうか。





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