moonshine  エミ




2003年03月12日(水)  月に詠う〜企画ライブ “ミハラデタサビ”

 相方しん氏のバンド「月詠」(ツクヨミ、とよみます。)ライブの日。
 あら、この日記「moonshine」とは、ムーンつながりね。
 天神のHEARTBEATというライブハウス。
 本日も忙しかった仕事、結局しばらく残業。そのあとのイベントはとても楽しい。そりゃちょっとはきついけど。
 仕事のあとのために働いてる、そういう部分て絶対あるもんな。

 しずちゃんと待ち合わせて、ライブハウスの入り口まで行くと、ちょうど平さんがしん氏を電話で呼び出していたところ。渡りに船と(と、このコトワザを使いたかった。多少の用法の不適はご愛嬌。)私たちもしん氏からチケットを購入。
 地下へ伸びる階段を下りてドアを引っ張ると、予想以上に人がひしめきあっていた。いっぱい集まってる! どこまでが部員でどこからが外部の客なのかもうよくわかんないけど、とにかくたくさんのお客さんで大盛況だった。わー、と嬉しくなる。
 人ごみの中で、にしむらさんやりかちゃんやa2zやしらつちくん、みきちゃんなど、久々のお顔を見つけてしゃべりかけるのも楽しい。
“めがねうら”のふくもとくんが、「あ、どうぞ。吸うと思って」と、バケツの灰皿をすすめてくれたので、今さらながらに「学祭のアフロヘアー、相当かっこよかった。」と絶賛する。「学生のうちに一度はやってみたかったんですよ」「いや、またしたほうがいいと思うよ、絶対。」と強くすすめる。バンドとバンドの間のBGMで、フロアに“めがねうら”の曲がかかってた。いい曲やってんだよ、この人たちも。

 入ったときには、Casting Aroundの3曲目だった。
 噂に聞いてた「当日の地獄のような企画」とは、かつてあった「地獄先生」というバンドのカバーだった。学祭でも聞いた、いい曲だ。
 Casting Aroundはほんと、3ピースだけどすごく音が重くて、曲がよくできていて、いいバンド。ドラムの女の子が、ものすごくうまい。ものすごく小さいのに、パワフル。先週か先々週だか、東京にライブツアーに行ってたらしい。全部聞きたかったな、今日も。

 次のDead Flowersは、学祭ビデオで見たけど、やっぱり生で見たほうがだいぶよかった。ハスキーがかった声が甘くて、ギターがうまい。たくさんライブをやったら、どんどんよくなるだろうな。

 月詠が始まる前に、フロア前方に進出。 
 バンドメンバーはおそろいのTシャツを着て、フロント4人はそれぞれに帽子をかぶっている。自称「帽子の似合わない男」しん氏も。
 ライブは、とても良かった。
 まあ、しんちゃんが愛知に行く前の最後のライブなんだから、私が見て「いい」と思わないわけがない。



 前のほうにおったし、お客が多いしで、バンドメンバー全員が入りきらんのが無念。
 左が、ボーカルのa2z。右がギターしん氏です。

 ボーカルのa2z、
「みんな、踊ってください! 月詠のライブは踊るライブです。
 こんくらい(と、親指と人差し指でちょこっと隙間を作って)、1ミリでも、元気のある人は1センチでも、1メートルでも」とあおって、最初に歌なしのインスト、スカ風味で前のほうの客はみんな踊りだす。
「○○○(無念、聞き取れず。)という曲です、どんな意味かな?って思いながら聞いてください、でも、そんなこと、ほんとはどうでもいいっちゃけどね!」と、ステージ上のa2z節は今日も好調。
 家でしんちゃんが弾くともなく弾いているフレーズが、バンドの中で鳴ってひとつの曲になる。おもしろいな、と思う瞬間。
 サヨナラの曲、ベルベッドみたいに包みたい、って曲、縦にノせる強くて腹にくるリズムの曲、かろやかな春のラブソング、このバンドの曲はどれも好きだな。どれも、底にファンキーなグルーヴがある。 
「6年間いっしょにやってきたしんちゃんが、就職します。名古屋に行きます」
 と途中でMCが入る。名古屋じゃないよ!と軽く突っ込む私であった。 
 ステージ上で花束を渡されて、素直に「ありがとー」と照れるリアクションがしん氏らしく。
 あっという間に終わってしまった。
 もっと見たいのに。これからももっと見たいのに。
 
 でも、今日のイベントに、Q-FOLKに、6年間のしんちゃんの音楽に、敬意を払いながらありがとうを言いたい。
 楽しいことをしながら大人になってくみんなに、そんな日々に共にあったすべての音楽に。
 白っぽくかすむ月の今夜は、これからも続いてく生活に希望みたいな光が見えたよ。





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