moonshine  エミ




2002年12月30日(月)  花の40代へ(まだたった24歳。)

 仕事納めで、午後には納会があった。
 いつものオッサンが、相変わらずつまらないクダを巻いていろんな人に絡んでいる。
 私も毒素をふりまかれたが、もはや慈母の心で接するしかないな〜と思った。
 かわいそうな人。上に立つ地位にありながら、そうやって下の者の悪口ばかり言ってるひとに、誰もついてきてないよ。
 あなたは、もはや余生を送ってるのね。
 あなた自身が、それを選んでいるのよ。

 私の一年は去年よりずっと忙しく、去年よりずっと楽しかった。
 これからなんだなァという気がする。
「がんばる心の拠りどころだな。」
 と思える人をたくさん目の当たりにした。
 
 さすがなのは、40代前後の人々。
  博多・ザ・ブリスコのギターボーカル、ジャガーさん
  くじら結成20年の杉林さん
  国立大建築学科の助教授にしてミステリィ作家の森博嗣
  あいかわらず悠々自適に気まま、銀色夏生
  レッド・ホット・チリ・ペッパーズの懲りない面々
  それにうちの部長も入れとこう。
 (部下にこんなふうに言われるなんて、部長ってシアワセ者? いや、やっぱり彼もさすがなのだ。)
 
 こういう人たち見てると、
「若いうちが華」なんてフレーズ、丸めてくちゃくちゃにしてポイ、だ。
 ココロにほんとうの花を持っている人たちは、30代になっても40代になっても、毎年毎年、咲かせることができる。
 枝が伸びて葉が広がり、根を深く張って、もっと大きく、もっと匂いたつ花を。
 
 好きなことのルーツというのは、もうローティーンの頃にできていたとしても、子供にはお金もない。行動範囲も狭けりゃ視野も狭い。
 20代になってやっと、自分の生活をもてるようになって、
 それから30代にかけて、
 結婚とか子供できたりとか、人によっては離婚とか転職とか、親の看病とか死とか、
 自分で決める、あるいは自分の力ではどうにもならない人生の大きな転機があったりして、
 うれしいことも悲しいこともたくさんあって、
 それでもその間ずっと自分のやりたいこと、好きなこと、進むべきところをちゃんと見据えて行動し続けてきた人だけが掴む40代の花、そんな気がする。
 その花の色の深み、人をひき寄せる匂いのかぐわしさは、若い花とは全然ちがうんだきっと。
 
 もちろん、可能性が広がってる10代や(宇多田ヒカル筆頭。)、
 同じときを生きる20代(まわりじゅうの友だちたち、若いバンドマンたち、中田に中村、松井といった世界を舞台にしたスポーツマンたちとか)
 着実に歩み続ける30代(私を最も近くで指導してくれる職場の先輩たち。ギタパンのりをさんとか、よしもとばななだってそうだし、武豊も、奥田民生、小沢健二、他にももう、たっくさん。)
 実りと更なる挑戦の50代60代(椎名誠に宮本輝、小田和正や小澤征爾なんてまさにそう。)
 それぞれにすばらしい人たちをたくさん見て、新しい、数々の才能をたくさん知った。
 
 でもとにかく、40代だ。手の届きそうな30代や、さすがに親の世代の50代以上ではなくて、40代。
「40代でかっこいいと思う人は誰ですか?」
 て、10代や20代の若者にアンケートをとったとき、すらすら何人も挙げられる人って、もしかしたら多くないんじゃないかな?て気がする。30代なら、まだちょっと多いだろうけど。
 私は幸運だ。
 かっこいい40代をいっぱい知ってる。
 いつのまにか「40代かっこいー!」と思えるようになっていた自分の、なにげなくもいろいろ選んだきたこの一年の生活は、ほめてあげていいじゃないかな?と思ったりする。
 もちろん、尊敬する40代の人々や、私に影響を与えてくれたいろんな世代のあらゆる人たちにはかぎりない感謝を。

 人生のピークが若いうちなんて生き方はしたくない。

 花が咲くのはずっと先。焦らなくていい。でも、怠惰な心で過ごさないこと。
 2002年ありがとう。
(・・・あの、明日も、日記書きますけどね 笑)
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