moonshine  エミ




2002年08月31日(土)  どろよっぱらいの夜

よし、書いちゃおう。

ゆうべは部署の飲み会。歓送迎会。その顛末。

 酒がイケるとわかっているので、のん兵衛の間に座らせられた。(部長と課長)
 最初は、ちびちびビールをやっていた。
 やっぱり会社の飲み会で乱れてはいけません。
 けしかけられて、ちょっとだけと思って焼酎に手を出した。
 ら、すごーく美味!!「九曜」という芋焼酎。
 なんだかすごく濃くつくられてるのに、おいしくて何杯も飲んだ。
 陽気になってしゃべりまくった。
 その頃からの記憶が断片的。
 気が付いたら店の外に出ていて、後輩の女の子に抱えられて歩いていた。
(しかし、歩けていなかった。)
 タクシーに一人で乗せられた。
 ここは全く記憶に無いが、先に部長が運転手さんにお金を渡して、私の家の最寄の駅かなんかを、伝えていたらしい。
 タクシー乗っている間の記憶がゼロ。
 どこでどうやって降りたのかも覚えてない。まあまあ家の近くで降りたっぽいが。
 でも、ほんとの悪夢はここから先。
 降りた後およそ2時間半ほど、家の近所を徘徊した(ようだ。解散が11時前で、飲み会の場所からうちまでタクシーで15分たらずなのに、家に帰ったのは2時くらいだったらしい)。
 しかもあちこちで転がって寝た。近所のマンションの駐車場や、なんと踏み切りでまで! まだ貨物列車とかが走ってる時間。死ぬぞ。
 なんとか帰ってベッドに。ソッコーで寝た。寝る前に吐いた。
 しかも、人間って前かがみに吐くものかと思っていたら、仰向けになったままで吐いた。
 そして、吐いたら満足して、そのまま寝てしまっていた。
 危ない! 吐いたものが喉に詰まったら死ぬんだぞ。
 3時間ほどして起きると、吐いたモノが顔や体やベッドに。やや固まり気味。
 「やべえ・・・」と呟きつつ風呂場へ。
 シャワーかかりながら、断片的な記憶を探ると、我ながら空恐ろしくなる。足にはたくさんの擦り傷や切り傷ができている。
 外で寝てたことを思い出し、いやな予感がして、バッグを点検。
 財布とMDウォークマンがない! 
 寝てる間に盗られたのか。自分で落とすにしては、カバンのほかのもの(文庫本、定期券、家のかぎ、携帯、制服、化粧品など)は全く無事だ。
 でも、どう考えても自業自得。
 財布の中身。現金2万2千円。クレジットカード1枚。銀行・郵便局のキャッシュカード1枚ずつ。運転免許証。名刺。多数のポイントカードや割引券、などなど・・・。
 この時点で朝5時半ごろか? 凹みは最高潮! 
 思わずしんちゃんに電話する。
 うっすらと覚えているのだが、酔っ払って徘徊しつつも、しんちゃんに電話をかけていた。
 しんちゃん曰く、
「泣き出したかと思うと、突然笑い出したり、会話も全く要領を得ない。『じゃー切るね〜ばいばい』とか自分で言うのに、電話を切る様子が一向に無い。そして、踏み切りがものすごく大きな音で鳴っていた。電話をかけてきた時間を思わずメモったよ」
 とのこと。そう、思い出した。そのとき私は鳴っている踏み切りの中に居た。線路脇に座っていたんだ。
 電話してカード類を止めてもらう。
 母親に告白。さんざ罵倒される。「だけん、いっつもあれほど、飲みすぎるなって言いようやろ!!」 
 2時間ほど寝て、またしんちゃんに電話。
 9時過ぎたので、後輩にも電話して謝り、ゆうべの状況を聞く。
「足元はふらついてたけど、そんなにマズい言動は何もなかったですよ、絶対に!」と言ってくれる。でも怪しい・・・。
 そこはかとなく頭が痛み胃が気持ち悪いが、おちおち二日酔ってもいられない。台風の中、徒歩で交番まで行って紛失届けを出す。
 けーさつのおじちゃんに、「これこれこんなふうに・・・」なんておもしろおかしく(もうネタにするしかない。)愚痴ってたら、急に吐き気。
「ちょ、ちょっとトイレ貸してください」
 といってトイレにて吐く。吐いてまた、続きをしゃべる。酒のせいで吐いた場合、吐いた直後でもニッコリ笑って会話が出来るのは私の特徴です。
 
 はー。
 すごいです。人としてダメです。
「酒は飲んでも飲まれるな」はい、わかってます。
 しょっちゅう外で飲むけど、飲まれることはほとんど無いんですよ。だからこそ、周りに絶対「強い」って言われるし、自分でも時々、過信してしまうときがあるんだろうね。
 きのうは、私の酒人生で5本の指に入る失態です。
 でも、飲んでる最中、「もうここらでやめよう」という自制心が全く働かなかったのがコワイ。いつもはちゃんと、あるのに。
 
 凹んだときって、やっぱり周りの温かさが身に沁みる。しんちゃんにはいろいろ注文もあるが、彼はとにかく心ばえが本当にすばらしい。人間としてとても大事な、あったかい心を持っている。誰に対しての目線もあたたかい。そしてもうすぐまる5年の付き合いの私への優しさも、全然変わらない。
 私もしんちゃんを大事にするからね。と、言う。

 過去の、その他の私の酒での失態についても語り合う。
 3年ほど前か、中洲の雑居ビルで飲んでて、ふらっと非常階段かなんかのほうに出て、電気がついてなくて正真正銘まっくらで、昇降できないように閉鎖されてて、狭くて、ドアを押しても引いても開かなくなって(というのは、当然、酔っ払った私がそう思い込んだだけだった。)閉じ込められちゃって、警察に電話したこともある。でもまともに喋れず、警察は取り合わなかった。そのときも、しんちゃんに電話してた。
「今どこにいるかわかんな〜い」「通報した」「死ぬかも」なんて泥酔して言ってた私。しかも、私のPHSにかけ直したら電源が入っていない。さすがにしんちゃんはビビり、当時は免許を持ってなかったので、友達に頼み込んで原付に二人乗りをして、どういう手を使ったのか、私が飲んでる場所を探し当てて、迎えに来た。原付はすごく飛ばして、逆走とか信号無視とかもしたという。エツジにもすまんかった!
 トイレで寝たりもしましたね。(このときも心配したしんちゃんが女子トイレまで迎えにきたような・・・)
 路上で横になりながら3回吐いて、友達におんぶされて家まで帰ったこともありました。

 でも、そんな程度(?)で、だいたい月に10回前後外で飲むので年に120回。平均して1年に1回くらい、こういう大失態をしてしまう。あとの119回は、人に迷惑はかけてません。ほんとうです。
 あーそれにしても、財布とウォークマンだよ。これは痛いよね。「酒には飲まれるな」てのを学ぶには、あまりにも高い授業料だよ。はー。
 でも、あんなに深夜徘徊して、転んだ傷くらいで無事に帰れたからまだよかったものの、ほんとに何があっても不思議じゃなかったことしてる。
 わたし、ロクな死に方できないんじゃないかな〜、て、ふと、不安がよぎったりして。更生します。しなきゃ。
 
Mail Home

BBS blog


<< >>