| moonshine エミ |
| 2002年08月17日(土) ブルースとセンチメンタル | ||||
| 休みというのは駆け足で去っていくものだなあ、とありきたりな感想を持つ土曜日。漱石・諭吉も私のもとから続々と旅立っていく。 しんちゃんとハートビートで後輩のライブを見ようかという話だったが、だいぶ考えてやめにして、ひとり大橋へ。 49っていうライブもやってる小さなバーがあって、そこに本日出演するはMagic Rockersていうバンドなんだけど、そのギター&ボーカルのハリケーン湯川さんは、私がもう一度見たい!て思ってた人の一人なのだった。 21時半前、早く着いてしまってチンザノ・ロッソを頼んで飲みながら、こういうこと一人でやっても、別におかしくはない年になったんだなーとちょっとしみじみした。来月で24歳ですからね。大人になってこその楽しみってもんも、いっぱいあるはずなのだ。 この49には5年前(!)に一度来たことがある。そのときも一人だった。大学一年生だった。そのときにここで、初めてブルースを聴いたんだった。生のバンド演奏で。そりゃあ衝撃だったよね。かっこよかった。程なくマディ・ウォーターズのCDを買いましたよ。 スリーコードとシャッフルのリズム。ブルースの魅力を知るには、生演奏を聞くのが一番早い気がするな。CDで聴くより先に、うまくてかっこいいブルースやるバンドを見て欲しい。コード進行にもリズムにも、すぐに体が馴染む。ある程度のパターンが決まってるから。その中で、どれだけカッコイイ数々のフレーズが生まれてきたことか。(こういうかっこいい奴のあとでGLAYとかきくと、「こんなフレーズ弾いてて楽しいのかなァこの人たち」といつも思ってしまうんだけどまあこれは言わずもがなネ。) ハリケーンさんのギターは気持ちいい。堪能できるしコーフンもするんだけど、一言で言ったらとにかく「キモチイイ」。快楽だ。あの太い音! 指使いは男らしくも優しく。ステップー!! ある曲の途中で、ベースの人にボーカルが交代、面白い前フリがあって、彼が歌い出したら「Mr.Pitiful」だった。そして1コーラス歌ったらまた元の曲に戻る。こういうことできるのもブルースの楽しさ。 marbleさんとひろのぶくんらしき人がいたので勇気を出して話しかける。人違いでなくて一安心。ふたりともやさしくて一緒に飲んでくれました。またよろしくね! さて、家では父親が夏風邪というのか扁桃腺を腫らして寝込んでいる。母親はやや看病に疲れてきた様子。最近じゃあ、両親はどっちかがあそこが痛い、ここが悪いと言いながら働いている。しかたがないとは思いつつも哀しい。そんな二人を刺激しすぎないよう、終電くらいの時刻に帰ることにする。 49から我が家まで、自転車で飛ばさなくても約20分。暑い暑いとはいうものの、お盆頃から夜風が吹いている。気持ちいいまま自転車こいでたら、また大学の頃のこと思い出した。バイトの帰りもいつもこのくらいの時間で、毎日天神と箱崎をチャリで往復してた。その感触、帰り道にある店の電飾とか、九大病院前のちょっと怖い感じとか、はっきり思い出せるのにやっぱり遠い。 お盆休みが早いのなんて当たり前なんだなあ。 |
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