不純物が多ければ多いほど、それは下に沈み 透明な液体は少なくなる。ろ過され出来上がった純物は 果てしなくかけがえのないものなのに。 あまりの少なさに自分の事ながら驚かされる。 いつから方法になってしまったのだろう。 純粋に思い続けてるつもりなのに。 術や方法ではない。目指すものが大きければ大きいほど 焦りや不安や不満で近道を探し出す。 そしてどうすればそこにたどり着けるのかと ありきたりな失敗に足を進めてしまう。そうすることが遠回りなのに。 初めての気持ちは忘れてはいない。あの日の気持ちを持ち続けた者だけが たどり着ける楽園が必ずある。 方法では、ない。純粋に思い続ける事。 どうすればではなく、どうしてなりたかったか。 それだけでいいはず。沈む重さはろ過に耐えられない程に 不透明であり。沈んだそれを欠いた液体の何と潔癖で美しい事。 自分は常にそれでありたいと。常にそれであれと。 自分に今日も言い聞かす。
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