快賊日記「funnyface」

2003年06月22日(日) 手紙-伊留島の空を想って-

親愛なる伊留島の皆様。
お元気ですか?私達は毎日あなた達の事ばかり
考えて生きてます。考えれば考える程、愛おしく思います。
後少しであなた達に本当に会える。
それはとても嬉しい事だけど、同時に寂しくも悲しくもあります。
あなた達に私達が会うという事は、別れを意味するものだから。
出会いと同時に別れがある。それは口でいうと何だか
ロマンティックな気もするけれど、やっぱり切ない。
でも私達は出会う。そして精一杯あなた達の姿を
この身体でこの声でこの全てを使って皆に伝える。
それが私達の為すべき事。それが精一杯生きたあなた達への
たった一つの証になる。
あなた達は生きた。伊留の島で。精一杯。たくさん笑って
たくさんはしゃいで。数え切れない程の太陽を浴び走った。
幾夜も波に抱かれ眠った。踏みしめる大地はいつでもあなたを
大人にさせたはず。そんなあなた達にいくつもの勇気を貰って
私達は今心からその世界へと向かう。
そこには悲しい現実もある。でも目を逸らさず挑みたい。
あなた達もそうやって生きたから。だからどうか見守って。
これは真実の物語。彼らの生きる道こそが君へと繋がるたった
一つの真実。そう、これは紛れもなく君への物語。
「YOUR LIVE〜YOU ALIVE〜」あなたが生きてる事が最大の喜び。

寄せては返す波の音。静かな昼下がりに身を委ねて。
白い砂に体を預けて目を閉じれば、遠くで僕を呼ぶ声がする。
それは懐かしい誰かの怒った声。笑った顔。照れた瞳。困った仕草。
いくつもの影が通り過ぎる。それは夏の幻…誰が為に鐘は鳴る…。
                       −伊留島小学校教員・堺俵太−

そんなわけで快賊船CinemaLiveVol.13「YOUR LIVE〜YOU ALIVE〜」
もう少しで本番です。今回は稽古日記を別に設置してるので、
この日記は暫くお休み。稽古日記等を楽しんで下さい。
また気が向いたりしたら書きます。でもきっと伊留島の奴らの話ばかりに
なると思います。本番が終わったらまた会いましょう。
それまでは伊留島の住民として生きてます。
戦争というどうしようもない時の中で本当に精一杯生きた魂が
ここにあります。どうか彼らに会いに来て下さい。


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