快賊日記「funnyface」

2002年09月13日(金) 春はあけぼの

春はあけぼの。澄んだ空気と風の凪。
鈴なりの花々に気持ちも踊る。
すべての緑が芽吹く時、人の夢も心に咲き乱れてる。
春は優しい誰かの笑顔を思い出す。
夏は夜。逃げ水追えば飛んでく麦わら。
月に乾杯してなお酔えば、闇に蛍の光が見えて
遠い故郷が瞼に浮かぶ。夏はいつでもセピアの思い出。
秋は夕暮れ。長く伸びた影にふと顔を上げれば、
幼い手を引く大きな手。少し肌寒い半そでに
風が虫の声を届けてくれる。
秋の夜長は大好きな人の誕生を祝う、幸せな時。
冬はつとめて。張り詰めた空気と静寂と。
朝露が滴る様は氷の音色。高く見上げた空に雪が降りれば
いと白き姿にまた笑顔が一つ。冬はまた、明日へと繋がる。
日、出ずる国。この国で、果てしのないこの旅を
地図も持たずに続けてる。いつしかたどり着くこの旅は
日、沈む彼方へと続いてる。
四季をいくつも繰り返し、まだこの旅路は続いてく…。


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