| 2002年06月24日(月) |
ノーネーム2 「ウーマン・イン・ホワイト」 |
Story Of No-NAME2 …from「que sera NORA−野良−」
私はこの国に生まれた事を誇りに思ってます。 確かに心安らぐ景色はないけれど、人々の笑顔が、優しさが、 私を支えてくれる。だからわずかな欲深い人間の権力争いなどと いうちっぽけな事で、この国の和を乱すような事はあっては いけないと思ってます。すべては私次第なのかもしれません。 私がもっと頑張れば。私にもっと力があれば…。 そう思ってピリピリしてた私を救ってくれたのは、 見知らぬ世界への旅の扉だった。私の立場でこういうのは よくないのは分かってる。でも、もしかしたらそれが、新しい 何かを運んでくれるかもしれない! …なーんて、本当は凄く面白そうだったから。こういう好奇心は 押さえられないの。そんなのに立場なんて関係ないわよね? 行くなら今だわ!そう決心して飛び込んだ世界は、何だか本当に とても不思議な世界で…。人々はより自由で生き生きしてて、 そして空気がとってもおいしくて…お父様、少しだけ私元気を もらったわ。少しだけの旅。少しだけの出会い…そこで、 命の尊さを教えてもらった気がするの。人の命は誰もが平等で 誰もが大切。そう、もちろん彼女の命だって。 人間の強さを信じられる。深い愛情を信じられる。 明るい道を進んで行ける。帰ったら伝えたい事がたくさんよ。 とにかく私達はこれからきっと、新しい真っ白な未来を選び出せるはず。 私のこの旅は終わりだけど、私達の世界はこれから。 ちょっとだけ寂しい気持ちは、彼女と彼らの笑顔にあずけて…。
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