2009年03月01日(日) 再始動。
帰国後のどたばたも治まり、月も変わったところで、リハビリテーションをはじめる。渡航前に断薬をして動けなくなってから渡航し退院するまでの間、ほぼ寝たきりだった私の身体能力は信じ難いほどに退化してしまっていて、病院のベッドを降りたときには両脚が自重を支えきらないほどだった。
人並みの生活ができるようになるために、今日からトレーニングを再開した。エアロバイクで有酸素運動をし、ダンベルウエイトで筋力向上を図るのが私のトレーニングだったのだが、いま現在は「身体を動かすことに慣れる」ことが主眼である。
エアロバイクは何とか断薬前と同じく六〇分間漕ぐことができたが、ウエイトは以前と同じという訳にはいかない。四〇キログラム挙げていたチェストプレスが、二〇キログラムが精一杯になっている。ベントオーバーロウなどは筋肉の動かし方から忘れてしまっていて、いちいち肩甲骨を意識して動かさなければならなかった。
甚だ心細い。一時はベンチプレスやバーベルスクワットで七〇キログラムを挙げていたのが、ここまで衰えてしまうものか。
一ト先ずは「動く身体」をつくることに専心せねばならないのだが、それは今月一杯で済むようにして、四月からは持久力と筋力の養成に努められるようにしたいものだ。
持久力も筋力も、半年後の次回手術に必要なものだ。特に躯幹部の筋力(腹筋、背筋)は長期間ベッドで寝て過ごすために重要だ。躯幹部の筋力が弱いと長いこと寝ていると腰や背中が痛くなってしまうのだ。
今日のトレーニングは、午前中の二時間。かつてより身体の可動範囲は狭く挙上重量は小さくなってしまってはいるが、身体を使うのは、筋肉を動かすのはとても愉しかった。