今日は、寒い雨の日です。シャツの上にフリースを着込んで、ズボンの下にはヒートテックタイツをはいて、コートを着て出掛けました。つい三日ほど前まで平均気温三五度の街にいたことがうそのようです。
帰国後はじめて、心療科の主治医に会いに行きました。心療科の薬を服んでいないといろいろしんどいからなのですが、実際に診察室に通して貰って主治医先生から「どうですか?」と訊かれるまで、「しんどいながらも何とかなっている」ことに気付かないでいました。
眠剤がないために眠れないのはひどくつらかったし、生活用品を買いに出掛けても小一時間以内に自室に戻らないと目眩が起こって危なかった。考えは巧くまとまらないし、「会話」のための言葉がなかなか口から出てこなかった。薬をきちんと服んでいたときは、そんなことはほとんどなかった。
だから薬はぼくにとって必要不可欠なものだと思っていました。
しかし主治医先生は「何とかなっているのなら、薬は服まない方がいいかもしれませんね」と仰いました。心療科の薬を服まない生活。一五年も前の生活に立ち返るということ。そんな日が二度と来るとは思ってもみませんでした。
怖かったのかもしれません。ぼくは「眠れない」ことと「気力が甚だ乏しいこと」を訴えて、少しだけ薬を出して貰いました。
■新しい処方
・夕食後
ジェイゾロフト25mg×1錠
ノリトレン25mg×1錠
・眠前
リボトリール1mg×1錠
リボトリールはバンコク滞在時に受診したラーマ九世病院の精神科で処方された薬です。眠剤がなくて眠れないのがあまりにつらかったところアテンダンス業者が病院の手配をしてくれたのです。
■ラーマ九世病院のDr.WITTAYAの処方
・朝食後
EFFEXOR XR 75mg×1cap
LICARB 300mg×1cap
・眠前
LICARB 300mg×1cap
RIVOTRIL 2mg×1tab
EFFEXORという薬は、日本国内では入手できない薬です。日本で出まわっている
パキシルと
トレドミンを合わせたような効能だそうです。パキシルもトレドミンも服んだことがあり、どちらにも大変助けられましたが、パキシルは断薬が難しい薬なので、前回の手術以来遠ざけています。
LICARBという薬は謎で、主治医先生もおくすり事典などで調べてくれましたが、実態が判らないままです。服んだ感想としては、やたら眠いです。
この処方の流れで眠前薬はリボリトールになってしまったのですが、ほんとうは
ハルシオンがよかったなー、と思ってもいます。この一五年ずっと服んできたので信頼感があります。
新しい処方は先ず一週間分なので、一週間服んでみてしっくり来なかったらハルシオンに戻して貰おうかなと思います。
診察の終わりに、主治医先生は私を見て「お顔つきがだいぶ変わりましたね」と仰いました。帰国した日に会った私の実母も「だいぶ顔が引き締まったんと違う?」と言いました。私自身は半月前とも一箇月前とも変わりがないつもりでいるのですが、暑い国での二週間(半分は病院のベッドの上だったけど)は私を幾らか変えてくれたのでしょうか。