衛澤のどーでもよさげ。
2007年11月24日(土) 記号。

御無沙汰しておりました。いろいろ事情があってずっと眠っていました。どういうことかは今後半年以内にこの頁で御話できると思いますので、気になる方は気長にお待ちください。気にならなかったら忘れてください。

さて、今日はちょっとしたがっかり報告。
仕事で記号を使うことが、ときどきあります。稀れに文字の代わりに記号を使うこともあります。FEPに入っていない漢字をどうしても使いたいときには「〓」という記号を使います。この記号には「下駄」という名前があります。大抵のFEPでは「げた」と打ち込んで変換キイを押すと「〓」が出てきます。「〓」を使うことを「下駄を履かせる」と言いまして、一旦下駄を履かせておいて、FEPでは出せなかった必要な文字をデジタルで作成したり活字を探し出して貰ったりします。

それはちょっとした予備智識として頭の片隅に置いといて頂きまして。

或る媒体に文章を掲載する場合において、「使用しない方が望ましい」単語というものがあります。使用しない方が望ましいのだけど使用せざるを得ない場合、或るいは、使用すべきではないのに使っている背徳感を表現したい場合などは「伏字」というものを使います。単語の中の数文字を記号に置き換えるのです。
その伏字に使う記号は出版社によって編集部によって決まっている場合もありますし、著者が勝手に決めていい場合もあります。伏字についての規定がある場合は予め著者に知らされているものです。

予めのお知らせがなかったもので私はこだわりの伏字「×」を使用した原稿を或る編集部にお渡しして、今日その原稿の掲載誌が手許に届いたのですが、こだわって使用した「×」が著者(私)に無断で「●」に訂正されていました。
「×」こそが××を表すのにもっとも適した記号であると信じているので、とってもがっかりのしょんぼりです。「●」が沢山あると誌面がうるさくなりますしね。

二度と伏字を使うまい、と心に決めたのでした。


【今日の靴下】
指なしのアンクルソックスは、中で足指が泳いで落ち着かない。


エンピツユニオン


Copyright © 2004- Soh Ezawa All Rights Reserved.