起床午前四時半。目が覚めたのは四時だった。あまりに早い時間なので再度眠ろうとしたがやけにすっきりと目が覚めていたので眠らないことにした。
久し振りに朝から火を使った調理をしようという気になり、「ラピュタパン」を朝食に食べる。要はトーストに卵一個分の目玉焼きを乗せただけのものだ。
同居猫のまめにも朝食を与える。いつものカリカリ餌。まめは私が起き出すのを待ってましたとばかりに動き出し、まだ外が薄明るくなってきたばかりの早朝から私の身体を使ってちょっと乱暴に遊んだ。手や足をかじったり、顔の上を走ったり。
あまりに乱暴なので、私は布団を被り直した。頭からすっぽり被った。するとうとうとしてしまって、時間は午前九時になろうとしていた。
出掛ける用意をする。
今日はまめの定期受診日。三種混合予防接種を受けに病院へ連れて行く。はじめて連れて行った日と同じように、医師から「元気な子だなあ」と言われるまめ。注射をするときに「しゃーっ!」と潮を吹く週齢一〇週間の仔猫は滅多にいないらしい。
病院から帰ると午だった。まめと一緒に昼食を摂る。
昼食を終えてまめがうとうとしはじめた頃に、久々に買いものに出掛けた。動けたり動けなかったりの不安定な毎日で、外出も巧くできずに食料品が底をついていた。しかし、今日は気分爽快。まったく以て久々に煮炊きでもしてみようと生鮮食料品を買い込む。
そのときに見つけた、贅沢品。
私は牛乳が大好きだ。毎日一リットルくらい飲みたいし飲んでいいなら飲む。しかし、牛乳はちょっと高価なものなのであまり一度に沢山は飲めない。節約のためにできるだけ安価な牛乳を択んで買ったりもする。
だが、今日見つけた瓶入りの、いつも買う牛乳の倍の値段の高価な牛乳は、瓶の裏っかわに「半額引き」のシールが貼られていた。
即購入。
そして、得体の知れない和菓子No.1と言える、季節の御菓子水饅頭も購入。今年はじめての水饅頭である。御三時に頂く。
ほんとうは「蔦桜」と呼び得るものを頂いてみたいのだが、それこそ高価で私などには手が出せない。
しかし、牛乳と一緒に頂くならお安い和菓子の方が合うかもしれない。小豆餡と牛乳の組み合わせは、旨いのである。
御三時を頂いた後に調理。以前に買い置きしていたトマト水煮缶と前出の牛乳、豚肉、赤ピーマン、人参、南瓜にキャベツ、そして大蒜を一緒に煮て、簡単なシチューにしてみる。味付けは塩のみ。
この塩だが、塩化ナトリウム九九パーセントのしょっぱいだけの調味料ではなく、料理上手の友人から分けて貰った自然海塩である。この塩を使えば、ほかの調味料など要らないくらいの旨味が出るのだ。はじめてこの塩を味わったときに、私は「これが塩なら自宅にある赤い蓋の小瓶に入っている白い粉はいったい何なのだ」と愕然とした。
久し振りに動きまわって身のまわりのことをして、自分が調理したものを食べた。まともな一日を過ごしたと思う。昨日とは別人のようだ。
でも、シチューには一つくらい緑色の野菜を入れたらよかったと思った。トマトも人参もピーマンも南瓜もみんな赤い。味はいいのだが彩りがよろしくない。
【今日の決定事項】
盛夏までに名古屋方面に行きます。そちら方面の方、御用がございましたら御連絡を。