護衛艦二隻が当市の南港に寄港してくれています。友人の自動車に乗せて貰って見学に行ってきました。週間天気予報ではあまり天候がよろしくないということでしたが、今日が近付くにつれ雨の様子はなくなっていき、とてもよく晴れて暑い一日でした。
下の写真が寄港した二隻のうちの一隻、護衛艦「ありあけ」(「むらさめ」型九番艦)の全景です。もう一隻の「さわぎり」(「あさぎり」型)は一般向け体験航海のため港の外に出ていました。
基準排水量四五五〇トン、ガスタービン四機二軸推進、速力三〇ノット、兵装は二〇ミリ機関砲×2、七六ミリ速射砲×1、VLS(ミサイル垂直発射装置/アスロック)一式、SSM(対艦誘導弾/ハープーン)一式、三連装短距離魚雷×2、乗員一六五名というのが大体のスペック。
艦橋部のフォルムでステルス艦ということが判ると思います。いわゆる「ミニイージス艦」です。

右舷から乗艦して艦尾に向かって敬礼(艦旗に対して敬意を表す)、それから艦首へ向けて歩いて一階分ラッタル(階段)を上がると、左図の艦橋へと通じるトップラッタルに出会います。
ラッタルは人ひとりがやっと通れる幅で、傾斜がとてもきついです。潜水艦ほどではありませんが、やはり艦の上はスペースが限られているので構造物も可能な限りの省スペースを念頭につくられています。
このラッタルを上がりきったところにブリッジ(艦橋…艦長をはじめとする指揮官や航海科の船務員が艦を動かすために詰める場所。指揮所のこと)があります。
左の写真ではブリッジ入口の手前に海士さんがひとり立っていらっしゃるのが見えます。乗員のみなさんは艦の一般公開のときにはこのように各所に着いて見学者が複雑な構造の艦内で迷ってしまわないように案内をしてくれます。
乗員にとって艦は我が家そのもの、そこに我々は御邪魔させて頂く訳ですから「見せて頂く」という気持ちは必要です。
上の写真はブリッジ内から哨戒用望遠鏡を見たところ。海曹さんが見学に来た子供さんに望遠鏡の覗き方や見え方などを丁寧に説明していらっしゃいます。
自衛官は民間人をとても大切に扱います。自分たちが守らねばならない対象であるからというだけでなく、自衛隊ではすべての装備が「国民に買って貰ったもの」という認識をしているのでいつも感謝の気持ちを忘れないのです。
望遠鏡を覗く子供さんも海曹さんも、いい笑顔をしていました。
下の写真は、あまり見られないもの。
これは攻撃訓練のときに目標(標的)にするブイ(指標)です。第一甲板に積んであるくらいなのでそれほど大きさはなくて、重くもなさそうです。何だか派手な色合い。
橙色は海の青色と補色の関係にあり、青色の上に乗せるととても目立つのでこの色で塗られています。カポック(ライフジャケット)や救命ボートなどにもこの色が使われるのは小さいものでも目立って直ぐに発見できるように、という理由からです。
「ありあけ」「さわぎり」二隻の一般公開は明日も同港で行なわれます。明日は「ありあけ」が体験航海のために港を出て、「さわぎり」が艦内見学に開放されます。
「さわぎり」も見せて頂きたいなあ……身体が動かせるようなら明日も南港まで行こうかな。自分で自転車漕いで。……暑そう。今日も自動車の中であぶり焼きになりそうだったしな。
【今日の夕食】
喰い放題なのさ〜腹がはち切れそうになるまで喰ってやるさ〜バイキングの基本姿勢は「腹を四次元に」だぜー。