衛澤のどーでもよさげ。
2004年10月11日(月) うれしいようなそうでもないような。

TVシリーズ「ブラックジャック」が今日から放送開始です。初回放送時間拡大版を見てみましたよ。

TVシリーズということで制作期間や放送時間などの制約があるので仕方がないのかもしれませんが、手術の腕を矜る外科医の物語を描くのに術野を見せないのは何ごとかと思いました。原作ではきちんと描いてくれているのにね。似非医療モノ、という印象がついてしまうのではないかと心配。

ブラックジャック先生が手術道具を用意したり術衣に着替えたりする場面が、まるで変身ヒーローのよう。それがよいとか厭だとか言いませんが、ちょっと笑いました。

脚本の仕方に疑問。
まるでラジオドラマのような脚本だと思いました。と、こんなことを言ってしまうとラジオドラマの脚本を書いている方に失礼でしょうか。
状況描写も心理描写もすべて「台詞」で「説明」してしまうとはどういうことですか。せっかくアニメーションなのに、せっかく「絵」が「映像」があるのにどうしてそれで描写しないのですか。
という疑問が大量発生。今後に期待。

ブラックジャック先生が「いい医者」として描かれているのが、何だかなあ。「正義の医者」っぽくて、何だか厭だ。ほんっとーに「個人的な」意見なのですけどね。ブラックジャック先生は「悪徳医者」として描かれていないと手法としてそれは間違いではないか、なんてことも考えたりします。
細かい不満を言うと、ブラックジャック先生の「岬の家」が何となく裕福な感じ(リビング家具だとかアンティーク風御洒落電話だとかがあったり)もアレだな、と。

ほんとーにどーでもよさげなのだけれどこれだけは許し難いと思ったコトを言わせて頂くと、ブラックジャック先生の「両眼が一度に」見えてはいけないと思うの。どんなアングルを取っても、ね。両方の眼が一度に見えてしまっては、あの髪型の意味を成さないと思うのですよ。

で。
これだけ文句を連ねましたが、作品としてダメかというと決してそんなことはありません。作画も初回だからという理由を考慮から外してみると充分な質だったと思いましたし、「手塚オールスターシステム」を捨てることなくTVシリーズに導入したのはよい判断だと思います。和登サンのキャラクタが上手に組み込まれていましたしね。

OVAシリーズからずっとヴォイスキャストは変わっていないようです。ブラックジャック先生は大塚明夫さん、ピノコは水谷優子さん。
水谷優子さんはいろいろとヒロイン役をこなしてきた方ですが、ピノコは「窮極の」ヒロインですよね。水谷さん以外には考え難い配役だと思います。
ブラックジャック先生の声でスポンサーが読み上げられるのを聞いてときめいてしまった私はとことんヲ(以下省略)

取り敢えずは来週も見ます。
できれば長寿番組になってほしいな、と(いまのところ)思っています。


エンピツユニオン


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