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また少し、語ろうと思います。(^_^; まったくメートル法が世界標準なんだから、インチとかやめて欲しいですよ。 ちなみに、9ミリという口径は、世界標準、と言いますか、ものすごく一般的な大きさでございます。 警察とか、シークレットサービスとか、軍隊とか持っているハンドガンは、だいたい9ミリ口径です。 (日本の制服警官が使っているニューナンブは38口径。弾は38スペシャル。←38口径の弾丸だけど、火薬量が多い威力のある弾丸です) 上で45口径のミリ表示を書きましたが、45口径のほうが、9ミリより少し大きいです。 なのでアメリカでは、9ミリではパワーが弱いのではないかと嫌う人もいるようです。 まあ、確かに45口径より9ミリのほうが、パワーは劣るのですが、どーせ一発倒しするわけじゃなし。 何発もぶち込む状態なら、結局威力は同じ、と言うのが大勢の意見らしいです。 だいたい、アメリカ軍が使っている正式銃が、香澄ちゃんの銃なので。 あ、改良型のM92FSが今の正式かしら。 (どっちにしろ、9ミリを使っているわけですな) そういえば、うちの黒羽の愛銃はショットガンな訳ですが。 ショットガンの口径は、またちょっと言い方が違います。 でも混乱かかるので、ショットガンについては、のちほど。 さて、私が次に引っかかったのは 「シングルアクション」と「ダブルアクション」 口径よりは、ちょっと専門的な感じのする、馴染みが薄い単語ですが、私はわりあい最初の方で引っかかりました。 というのは、私が描こうとしていた銃が「西部劇」のものだったので。 西部劇の銃というのは、なんとなーくイメージ湧くとは思うのですが 六連発のリボルバーで、こんな銃です。 ええと…。 ふと気付いたのですが、リボルバーとオートマチックの説明はしたほうがいいでしょうか。 というか、銃の話など長々していないで、小説更新しろ、という意見もおありだとは思うのですが。(^_^; まあいいや。(いいのか…) 銃というものは、筒の中に弾を込めて、火薬で発射させる武器ですが、筒は一本なので、初期の銃は一発しか弾が込められませんでした。 でも一発だと実用性に欠けるので、なんとか複数弾を撃てるように出来ないかと考案されたのが、上下二連とか水平二連とか呼ばれる銃です。 要するに複数筒をつければ、余分に弾が込められると、そういう発想な訳ですね。 しかし、もっとたくさん弾を撃ちたいからと言って、筒を増やしていったら重くて仕方ありません。 というわけで、筒の後ろに回転式のシリンダーをつけて、回転する事によって次の弾が撃てる様にしたわけです。 これが回転式拳銃。リボルバー。 今まで2発しか撃てなかったものが、6発も撃てるようになったわけですから、画期的な発明でした。 西部劇の銃は、リボルバーでございます。 日本の警官が持っている銃も、だいたいリボルバーです。 (もちろんオートマチックもありますが、制服警官が持っているのはリボルバーです。ただし、6連ではなく5連発です) もうひとつは、オートマチック。自動拳銃というものです。 えー…実はですね。 ピストルという名称は、セミオートマチックの事で、リボルバーは含まれないのだそうです。 ただの銃(GUN)というと、長いものやでかいもの(ライフルとか、マシンガンとか)も全部含む。 ハンドガン(Hand Gun)がまあ、拳銃の事です。 その拳銃を更に細かく分けると「ピストル」と「リボルバー」 つまり、リボルバーとピストル、両方合わせた総称が「ハンドガン」(=拳銃) なのだそうです。 と、細かく書きましたが、これは厳密に言うと、という話なので なんか普通に、リボルバーもピストルと呼ばれる事が多いようです。 さて、自動拳銃。オートマチックについてです。 拳銃だと解っていれば、オートと略して呼ぶのが一般的。 といっても、本当のオートマチックとはマシンガンみたいに、引き金引きっぱなしで、ダダダダダッと弾が出る銃の事を言います。 拳銃の場合は引き金一回ごとに一発ですから、特殊な拳銃以外は全て、セミオート(半自動)になります。 まあ面倒くさいので、ここではオートと言ってしまいますけど。 オートマチックとは、弾の発射のエネルギーを利用して、排莢と次弾の装填を行う銃の事を言います。 撃てる弾の数は、銃によって違いますが、リボルバーより多いです。 マガジンに一列で弾を詰める「シングルカラム」だとだいたい7発くらい。 2列に詰める「ダブルカラム」だと、14発から20発ほど撃てるようです。 香澄ちゃんの銃はダブルカラムなので、15発撃てます。 ただ、ダブルカラムの銃は、弾を二列で詰めますので、銃の握り部分が太くなっちゃうんですよ。 というわけで、手の大きい人でないと扱いがちょっとね、な感じです。 さて、少々脇道に逸れましたが 「シングルアクション」と「ダブルアクション」についてです。 西部劇の銃、俗称ピースメーカーは、シングルアクションです。 シングルアクションオンリー。 まず銃を撃つ時の動作ですが、取りだして構えて、その後どうするか。 よくマンガとか映画とかで、撃とうとして弾丸が出ず 「安全装置をはずし忘れてるぜ」 と言われるシーンがありますが、とりあえず西部劇の銃に安全装置は付いていないので、これは関係ありません。 というか、ほとんどのリボルバーは、手動の安全装置(マニュアル・セフティ)は付いていないのですが。 実はまあ、現在のリボルバーは、引き金を引けば、もう弾は出ます。 しかし西部劇の銃は、もう一手間多いんです。 撃鉄(ハンマー)を起こしてから、引き金を引く。 撃鉄を起こしていないと、シリンダーはロックされた状態になって、引き金自体が引けません。 撃鉄をいちいち指で起こしてから引き金を引かないと弾が出ない拳銃。 これがシングルアクションです。 つまり、二つの違いは以下の通り。 『シングルアクション』 …いちいち撃鉄を起こしてから引き金を引かないと弾が発射されない仕組み。西部劇の銃は、全てシングルアクション。 『ダブルアクション』 …引き金を引くだけで、撃鉄が起きてシリンダーが回転し、弾が撃てるもの。 現在の拳銃のほとんどは、シングルとダブル併用になっています。 撃鉄を起こさずに引き金を引いて、ダブルで撃ってもいいし、撃鉄を起こして、シングルの状態にして撃ってもいい。 どっちでもOKなのが、現在の銃です。 しかしですね。 シロートの私は、なんとなくここで首をひねったりしちゃうわけですよ。 引き金を引くだけで勝手に撃鉄が上がって弾が撃てるなら、全部それで撃てばいいじゃん。 どうして指で撃鉄を起こして撃つ、などというシングルアクションの機能があるの? ●銃のアイコンはすべて「ENDOの部屋」からお借りいたしました。
正義の味方
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