エスムラネット・日記

2005年11月10日(木) あの世について・3 僕のことなど

ちなみに、僕が倒れたのは
母から、最初の報告があった日でした
(病院から職場へ戻り、帰宅すると、留守電に電話が入っていた)。
突然のことだったし、何せ倒れた瞬間の記憶がないので、もしや…と思ったのですが
その霊能者の方には
「憑依とは関係ない」
「食事にはそれなりに気をつかっているみたいだけど、カルシウムが足りてないから、
ほうれんそうとかいくら食べても、鉄分が全部流れてしまっている」
「八方美人すぎる。頭の中が整理できてなくて飽和状態。人に甘える時は甘え、自分の主張を貫く時はちゃんと貫け」
と、とても現実的なアドバイスをいただきました。

ただ、今回のこと(失神)は、もちろん蓄積疲労と睡眠不足が最大の原因だと思いますが
自分の中に、思い違いをしたりしていた部分があって
それを戒められたんじゃないかなあ、と、僕は勝手に考えています。

たとえば、姉の病気のことを聞いた時に
「自分は一人だけど、姉には娘がいる。自分は何だかんだ言って、やりたいように生きていたので、今死んでも意外と悔いはない。人間、死んだら終わりじゃない可能性は高いし、自分の命、できれば姉にあげたいなあ(もちろん自殺しようとは思わないけど)」
みたいなことを、考えたりしたのです。
ややヒロイズム?に浸って、感傷的になったりしながら。
後で母から「自分で自分の命をどうこうしようなんて、思い違いもはなはだしい」と
叱られたのですが
「姉のため」とかきれいごとを言いつつ、結局はエゴ以外の何ものでもなかったなあ、と
今では反省しています。

あと、「人間、死んだらおしまい」ではない、という考えが
変な方へ行ってしまって
(というか、疲れから、思考を停止させたかったのかもしれません)
ちょっと、いろんなことに興味をなくしていた部分もありました。
「どんなできごとも、しょせんこの世のこと」と思うと
腹は立たないし
執着や欲はなくなるし
あきらめはよくなるし
結構平和です。

でも一方で、全てがどうでもよくなってしまうんですよね。
誰かに何かを批判されても
「ああ、この人はわかっていないから仕方がないや」と考えて
あまり悩まないようにしたり。

しかし最近、「本当にそれでいいの?」という気がしてきました。
自分ではちょっぴり達観したつもりで、いい気になっていたのですが
単に他の人をシャットアウトして、自分の中だけで完結していたような。
もっとガンガン喜怒哀楽を味わって
その上でなお、人をしっかり愛せるようにならないと
「本物」ではないのかもしれない。

自分ではそれなりに構築してきたと思いこんでいた価値観が
いま、グラグラ揺れています。

でも、いずれにせよ
「人間、死んだらおしまい」ではなく
その先は因果応報の世界である可能性が高いので
将来の自分のためにも
あまり人にひどいことはしないようにしたいと思います…。

あ、それから。
何よりも大きな衝撃を受けた出来事が、10月頭にありました。
しかし、その霊能者の方とお話をしていた時
その彼が現れて
メッセージを残してくれました。
僕はもちろん、見ていないのですが
言っている内容が、あまりにも本人そのものだったので
信じています。
彼は、きちんと行くべきところへ行って
頑張っているそうです。

本田美奈子さんのことも衝撃でした。
昨年末、コンサートの感想日記で
意地悪なことを書いてごめんね…。
もう一度コンサートやミュージカルで
彼女の歌声を聴きたかったけど
引き止めるようなことを考えてはいけませんね。
そういえば、昨年のコンサートの後
10月に亡くなった彼から急に電話があって、お茶をしたのでした。
あの日、元気だった二人が
今、この世にいないのは
悲しまないようにしようと思いつつ、やはり切ないです。


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森村明生 [MAIL] [HOMEPAGE]

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