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1975年11月13日(木) a

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オウム真理教幹部は高学歴殺人集団として各地でいまだに住民とのいさかいを起こしている。「堕ちたエリートたち」。彼等が笑われるのは、大學・最高学府まで出ていながら、中卒程度の麻原が説く神秘体験や病気治しを信じて家系の恥、大犯罪者になって死刑もしくは一生務所暮らしを終える尊卑逆転現象をおかしいと思わなかった点である。

昭和50年代に起きた世界真光文明教団代表役員地位保全事件。裁判資料に名の挙がった人物は、当時の教団のキーマン達であり、この裁判がもとで、崇教真光ができたのだから、崇教真光の存立にかかわったキーマンでもある。

証人として尋問されたり、氏名が挙げられている人物群。教祖と同じ陸士34期生が多い。ここは旧陸軍の同級生がつくった教団か?と顔ぶれを見ると思う。

松平定堯氏・石毛省三氏・友森清晴氏・植松茂氏(55期)・白崎照明氏(陸士34期の白崎嘉明大佐 18師団参謀長の御親族と推測する。)

中外日報を読むと一目瞭然だが、甲子は「あれ」と呼ばれる程度で、幹部どうし内部的に調停を図ろうとした形跡が見られる。決裂したが。裁判からわかるように、この教団では幹部が重要なのである。

松平定堯

朝日ジャーナル1991・4・19日号に、西前輝夫記者が「激烈『宗教ウォーズ』すんで戦線恐々の国会議員たち」の記事で松平定堯氏を解説している。イラストが本文をよく説明してわかりやすい。鈴木都知事をかつぐ立正佼成会・妙智会VSニュースキャスター磯村氏をかつぐ創価学会・崇教真光・世界救世教MOA派の似顔絵。副題は東京都知事選異聞!
 
この朝日ジャーナル記事によれば

「磯村氏を支援した崇教真光教は、岐阜県高山市に本部があり、磯村氏の叔父の松平定堯氏が顧問を務めている。松平氏は初代教祖とは近衛連隊時代の同僚で、最近まで真光教のナンバー3の地位にあった。」

「磯村氏は選挙戦中、松平氏といっしょに都内約20の道場を回った。」
 
「2月27日、東京の両国国技館で開いた初代教祖の「生誕90年式典」に磯村氏は参加した。(ところが)鈴木支持の原文兵衛参院議員が(なんと)式典委員長を務めていた。磯村氏はあいさつの機会も与えられずメンツをつぶされた。」
  
朝日ジャーナルはこのように書いてある。
  
だが、もっとも基本的なことは陸軍士官学校34期(野砲)出身。光玉と同期・同級生。同じ釜の飯を食った仲間。青春時代をともに過ごした仲間。ということだ。
 
松平定堯氏は、特務機関で職務にあたり、昭和17年中佐として、前任・赤堀道太郎のあと、チタ満州国領事館付き武官。敗戦の20年までその役職にあった。いわゆる情報将校である。
 
オウムのがきが、テロがどうのこうのとサリンやエボラウィルス、炭疽菌を皇太子御成婚の日に亀戸でまいたというが、真光の幹部っていうのは、軍事面ではプロなのだ。
  
世界真光文明教団代表役員地位保全事件。

証人として尋問された、友森清晴氏。

友森(旧姓・馬場)清晴。

陸士34期(歩) 教祖・光玉こと岡田良一と同期であるが格段の出世頭である。軍歴でいえば光玉は、こういっては何だが落ちこぼれ。更にその名は陸軍大学校卒業生名簿に出ている。第46期(昭和6年―昭和9年)

この人の最終の階級は大佐。西部軍参謀副長で終わる。陸軍大学校卒後、最初の参謀職務は、軍務局徴募課。昭和16年ー17年 軍務局兵備課高級課員。軍務局は軍政の中心部署である。陸軍省兵務局兵備課は太平洋戦争中、総動員 動員 兵役各班が新設された。国家総動員の総本山といったところか。

友森氏はこのような重職にあったので巣鴨入りだったようである。

昭和29年名簿では、まだ「(巣鴨)友森(馬場)清晴 東京拘置所内」となっている。同名簿では29年現在、岡田良一は、住所もなく行方不明状態。しかし29年といえば相当世の中も豊かになった頃である。戦犯として、入っていたのだろうか。それしか考えられないが。疑問。


友森氏は、光玉より俗に言うエライさんである。エリート中のエリートである。それがまたどうして「神が見える」ようになってしまった戦友の手下になってまでも、担ぎ出す気になったのか?

愚かで迷信深い女達から金を集める団体を設立するとは。皇軍の誇りと過去の苦労を捨て、マムモンの神(金の神)に屈したのか?

オウムは高学歴犯罪集団と呼ばれるが、陸軍大学校卒業というのは、今の大學など比較できないほどのエリート中のエリート。学士様どころではなかったはずだ。

石毛省三 陸士34期(重砲)
  
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世界真光文明教団代表役員地位保全事件

一債権者(関口栄)
 2証人工藤岑碩 同植松茂 工藤みね子、同金子敏雄の各証言および債権者本人(関口栄)尋問の結果を援用。

二債務者ら
 2証人友森清晴、同山本昌彦、同富田萬美、同石毛省三、同白崎智子の各証言および債務者教団代表者兼債務者教団代表者兼債務者岡田(甲子)本人の尋問結果を援用。

*( )は原文に今便宜上補足した部分。

これでわかるように甲子側、友森・石毛両氏は陸士34期。教祖と同期生。さて関口側、植松茂氏。このかたは、現在別の霊感商法裁判で娘が有名人。お気の毒である。

植松氏の例は、他教団と真光の関連を考察するのに意義深い素材であるので次に少々長文でアップする。
           
植松茂  陸士55期出身。

友森清晴のような大物ではないが、最近、娘の悪業によって2ちゃんねるで有名になってしまいお気の毒である。手かざしでジョウレイに励んでいたのに何故か。

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宝島30「霊能者 深見青山の素顔は『歩く幼稚園』?」
 
ワールドメイトという救霊師をたくさん抱えた新興宗教団体が教祖のセクハラ、霊感商法、脱税問題で追及されているが深見なる男の霊能者を操る年増女霊能者「植松愛子」は植松茂の娘である。

宝島30米本ルポによれば

「愛子の父、植松茂は世界真光文明教団の創立に力を奮った人で、家庭環境はもともと宗教的雰囲気に包まれていた。」

「(深見と愛子の)修行の内容は省略するが、生活費は稼がねばならない。当初は健康食品の訪問販売などをして糊口をしのいでいたらしいが愛子の兄・植松健税理士の宗教仲間(世界真光文明教団)である弁理師の栂村繁郎(虎の門特許事務所所長)がスポンサーとなり(株)三十鈴を設立し、予備校とポルノビデオ、健康機器の訪問販売のちに時計の卸を始めた。」

宗教的雰囲気で育ったわりには、「ポルノビデオ」販売など下品な事業を真光の宗教仲間と始めたものだが、よほど金がほしかったのだろう。

この項、続く。
          
植松茂の娘がつくった団体・ワールドメイトのからくりは信者からまきあげた大金が、皇大神社の受け口である栂村の口座にガバガバ入金されるシステム。

植松健や栂村は真光と、この記事ではわざわざ注釈されている。
宝島30p37を引用すると

「そのお金はまだ認可されていない人格なき宗教法人である「皇大神社」に転がりこんでいく。百億円の集金システムを説明しよう。まず、会員予備軍は深見青山とコスモメイト(ワールドメイトの旧名)の存在を本で知る。深見たちの本は大川隆法、麻原彰晃と同じ扱いで宗教コーナーの前面に品揃えされている。点数は合計約70点にのぼる。発行はコスモメイトの関連会社であり、東販、日販など取次7社の口座をもっている「橘出版」(社長は弁理士の栂村繁郎)が圧倒的に多い。」

末端信者が、どこの神様が正しいとか、験があるとかせりあっても、上層部は金のやりとりでtながていることを実にはっきり示している例である。こうなってくると、いくら心が清らかでも
一度出した金は、どこに流れていくかはわからない。その為に宗教法人法で財務の開示、場合によっては、信者が請求すれば、資産情報を開示しなければならないとしているのに信じきっているので誰もが一方的に金を出すばかり。

で、上のような現実がある。信じたい気持ちと、信じるにあたいする気持ちは断じて次元が違う。

この項続く。

ワールドメイトは会員や元会員が2ちゃんねるでいろいろ発言している。

http://mentai.2ch.net/psy/kako/975/975920900.html

WM基礎知識質問箱

  31>なぜ、「神事」やるたびに皇室に不幸が起こるのか

  34>昨年の伊勢の大神事・・・雅子様流産
    >今年おゴールデンウィーク神事・・・小渕元首相死去
    >今年の鹿嶋大神事・・・皇太后様死去
    >これほどスゴイ証が続出するワールドメイトの神事!
    >今年の伊勢に向けて3種の神器の秘密など
     解明(勝手に解釈)して新世紀を迎えても
     何になるんだかねえ。

このような発言が散見できる。だが、もういちど現実を確認すれば、こんな疫病神みたいな団体の金は、真光の弁理士の男が仕切っているのだから真光も、皇室の不幸に、かかわっているということか。真光幹部の娘がひらいた宗教であることだし。

ワールドメイトについての読み切れないほど多数のスレッドをたどっていくと奇妙なことに気付く。

ワールドメイトのライバルは幸福の科学と、新宗教の評論で言われているのに、スレッドの投稿の印象では、幸福の科学攻撃は希薄で、信者が意識しているのは、手かざしの真光であることがわかる。

ありていに言えば、ワールドメイト信者は手かざしをかなり馬鹿にしている。真光をやめた信者が馬鹿にする論法と違う。

どのスレッドか忘れたが、だいたい次のようなことが書かれていた。しかも複数の投稿者だったと記憶するから、おそらく教祖が内輪の信者に説いているのだろう。或いは著書に書いてあるのか?

「光玉は霊能力が途中でなくなり、困ったので、インドのサイババに霊能力を頼み込んで分けてもらった。」
 
途中でというと、ウルトラマンの光線が3分で切れるみたいなものか。インドのサイババからどうやって、オリンピックの聖火みたいに接木ならぬ接火ということか。できたとしたら真光のワザはインド系。インド人もびっくり。それで皇軍?
 
しかし手かざしという観念を、多少ではなく、マジで信じるというのが人格の境界線でもあるし、信者でなければ興味はない、突っ込めない話題か。

光玉がサイババから霊力を分けてもらったのが本当かウソかという部分ではなくワールドメイトという団体の教祖は、植松愛子が大幹部の娘で、しかも真光文明教団の税理士や弁理士を擁している。利益共同体である。ということから、自然、光玉の身近にいた人間のみが知り得る情けない話とか、弱みというのか、それを知っており、信者に「光玉なんぞ目じゃない俺」というのをアピールしているということだろう。

だったら何で「金」では文明教団の御仁と利益を追求しているのか?問いたいのは、そこである。裁判が多い宗教というのは、問題であり、真光もWMもそういう意味では対等ではないのか。

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