浅間日記

2007年11月26日(月) 幸福な食卓

学校給食法の改正に関するニュース。

法の目的を、栄養補給から食育に大幅変更するのだそうである。

息抜きでもある給食の時間にまで「教育」が押し寄せて、
子ども達は息苦しいだろうなあと案ずる。

教育・学習と銘打つものは、すべからく意識的に運ばれる。
意識的であることは、不自然だが、決して悪いことではない。
分野を問わず何かを自分のものにする時、この道は避けて通れない。

けれども、食べるなどという人間として当たり前のことを、意識的・意図的に運ぼうというのは、
私にはどうしても合点がいかない。

人間として当たり前のことは、自然の内に身につけるのがふさわしい。
私達はプログラミングされる機械ではない。



もう少し言うと、
食べ物や食べる行為は、その安全性もさることながら、
もう少しその人間性を回復したらいいと私は思う。

人間らしく、人間としての食事をする。
他者への信頼と親しみを深め、自分は孤独ではないと実感できる食事をする。
今日を明日へと生きてほしいという他者への願いとともに、食材を調達し調理し供する。

そのことはきっと、私達が幸福であるとはどういうことかについて、
−それは、既に求めることすら忘れてしまったもののように思える−
もう一度、考えるチャンスになると思うのだ。

クリスマスの食卓までにはまだ時間がある。きっと間に合うだろう。

2006年11月26日(日) 食う飲むところに住むところ
2005年11月26日(土) 世代間男女交代論
2004年11月26日(金) 文芸の話


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