浅間日記

2006年09月12日(火)

肌寒い日。台所のテーブルで仕事をする。

いつものように郵便局のスーパーカブが近づく音がしたから、
ああHから手紙が来たなと思った。

郵便受けには二枚の葉書が入っていて、一枚は私宛、もう一枚はA宛て。
見慣れないインドの切手が貼ってある。

コーヒーブレイクにして、葉書を読む。

毎度のことであるが、遠征中のHは生き生きしている。
このうえなく御満悦である。

彼の日常のほとんどすべてはこの時のためにあるのだから、
まあそれはそうだろう。

今ごろは雪と氷の壁の中で、ニコニコ高度を稼いでいるはずである。
ひょっとして、頂上で万歳をしているかもしれない。

ここ一番の桧舞台をもてる人は羨ましいね、と、
コーヒーをすすりながら葉書に向ってひとくされ。

2005年09月12日(月) 僅差
2004年09月12日(日) あるベクトル


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