浅間日記

2005年12月16日(金) 音楽の意味

村上春樹「意味がなければスイングはない」読了。

音楽について感じたことを文章で表したい、という彼の心の琴線にふれたアーティストは、
シダー・ウォルトン
ブライアン・ウィルソン
シューベルト
スタン・ゲッツ
ブルース・スプリングスティーン
ゼルキンとルービンシュタイン
ウィントン・マルサリス
スガシカオ
フランシス・プーランク
ウディー・ガスリー

である。もう自分の一部のようにその音楽をよく知っている人もいれば、
全然知らないアーティストや名前だけはかろうじて、という人もいる。
そしてこの本は、その音楽を知っていて読むほうが、間違いなく断然味わい深い。

後書きを読む。
この、「ステレオサウンド」に掲載されたシリーズは、
ジャンルを問わず優れた本物の音楽を、優れた本物の音楽として成り立たせている「何か」について、
自分の言葉で、自分の能力の許す限り追い詰めてみたかった、という
村上氏の挑戦であり、実験であるそうだ。

世の中のあらかたの出来事は
−どこをどう切り取るかは自分のお好みとして−
自分の言葉でその本質を表現できる作家である−少なくとも私はそう思っているのだが−村上春樹氏が
「挑戦」というのだから、音楽を文章で表現するということは、
相当に、適度な困難性をもった魅力ある作業であるということがわかる。

2004年12月16日(木) 狼もいる、母親ヤギもいる


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