**‡還ってきた‡**  姐さんの戯言
姐さん



 すると、あっさりと浮気を認めた


なんか怪しいな、とは思ってた。

でも、確証があるわけではなくて
本当に“なんか”っていうカンみたいなものだけだし
確証なく相手を疑うのも嫌だったから
その時は言うのを止めた。

それなのに、そのうちあからさまになってきた。

カンとかじゃなくて
もう絶対におかしい、って感じだったから
どうしようか悩んだ末に
尋ねてみた。

すると、あっさりと浮気を認めた。

更に、浮気の相手は
『男』だと言う。


おっどろいた。


今まで何で気付かなかったんだろう。
浮気をするなら絶対に女性だとばかり思っていたのに
よりによって、男。

しかも
わたしも知っている男!

どうなっちゃっているの?
いつからだったの?


でも、考えてみると
思い当たる節は幾つも出てきた。

わたしとのSEX
なんとなく義理っぽかった?

以前の職場では
年下の同僚男性を家まで送り届けたりして
帰宅が2時3時とか、頻繁だったよね?

結婚前には
独身男性ばかりの寮暮らしだったっけ?

でも
それじゃぁ、何故わたしと結婚したの?
しかも結婚したいって言い出したのは、わたしじゃない。
そっちからだったよね?

一体どうゆうことなんだろう。

嘘をつかず
本当のことを話してくれることが『1番』なんかじゃない。

最後まで隠してくれた方がどれだけ楽だったか。


悔しかった。
ただただ、悔しかった。

それは多分、相手が男性だったから。

いきなりの告白に
気持ちの整理もつかないまま
とりあえず【離婚】を視野に入れていることをわたしは告げた。

そして、感情にまかせて
視界に姿が入ることも嫌だと罵り
とにかく目の前から消えて欲しい、とも告げた。


1人になって
今までの生活を振り返る。

情けない気持ちに涙が溢れそうになる。
でも、アレもコレも
全てが嘘の生活だったとは到底思えないし
嘘だったとは思いたくもない。

急に淋しくなる。

悔しいけれど
失うことも嫌。

どうしたらいいのか解らず
ただただ声をあげて泣く・・・・・



と、そこで目が覚めた。

隣にはわたしの泣き声に驚いて
声を掛けている旦那の顔があった。

夢、だったのか・・・





多謝


2007年08月05日(日)
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