| 2023年09月15日(金) |
自分で気を奮い立たせんと。 |
後期高齢母には、市内に同郷の幼なじみが2人いる。 以前からよく名前は聞いていたし、16〜7年程前に一度お会いしたこともある。
先日、母の転居をお知らせしようと連絡をさせていただいた。 そして私は仰天する。 ……なんて(母と違って)行動的で元気ハツラツなおばあちゃまたちなんだろう‼‼と。
お二人の共通点は、ひとりでどんどん出かけること。 見たいもの、食べたいもの、行きたいところ、どこへでもバスや電車を乗り継ぎ、歩いてお出かけされるのだ。
ご主人はお留守番専門(お一方は既にご他界)なので、お二人とも計画から行動まで全て一人という。
旺盛な好奇心と行動力。 お話を聞いているだけで、こちらまでが明るくなるし元気さえいただける。
「あなた相変わらずすごいね〜」と感心する母に 「そうよ〜っ!自分で気を奮い立たせんと!」 そういって楽しそうに笑っているその人は、母と同じ八十代半ばの女性。
「一人だし、誰も連れてってくれないんだから、自分でなんでもやらなね!この間も映画をみにいってきたよ!あなたもやってみらんね!」
そう言われ「わたし出不精だし方向音痴だから無理ぃ〜」とケタケタ笑う母は、心の底から彼女を見習う気はゼロである。 いや今更見習われて一人で出かけられたら、それはもう紛うことなき徘徊老人になってしまうのでマジでやめていただきたい。
しかしながらつくづく思った。 「自分で気を奮い立たせんと!」 なんと(生きる)ことの核心を突いた言葉だろうか。
「歳ばとろうが足が痛かろうが腰が曲がっとろうが関係ないとよ」
いつか彼女とゆっくりお茶したいものである。
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