「おやすみー」と言って寝室の電気を消すと猫が運動会を始めるのは何故だ。何故なんだ。
「おやすみー」と言って寝室の電気を消すと「ぼくねー、あのねー」とお話を始めていた幼児期の息子を思い出す。いや、猫みたく走り回られるよりマシだったか。そうか。そういうことか。
とても眠たいので無視して目をつぶっていると、猫おもちゃを咥えて布団の上に置いて座っている。無視。無視無視。私は眠いんだ。
ガブ。 琴奨菊に非ず。 猫が私の手を噛んだのだ。痛い。だが無視。 ガブ。痛いっつーの。ガブ。
・・・っってめーーーーーーーっっ痛いってんだろがっ!!
布団をかぶってガード。 布団の中まで追ってくる猫。 ガブ。 可愛くない。腹たつ。眠い。おもちゃを鷲掴みして階段へ行き、階下に投げる。追いかけていく猫。ドア閉める。一安心。寝る。
・・・ガラ。開けやがった。マジか。神よ。
布団の上で猫大暴れ。無視。寝る。絶対寝る。
・・・静かになった。どこだ。ロッキングチェアの上で寝てる。これで寝れる。
・・・・・・・・・・・。
こっちが目ぇ冴えちまったじゃねーーかーーーーーっっっ!!
腹立つので猫を起こす。無視。起こす。一瞥して階下へ行きやがった。腹立つ。めっちゃ腹立つ。時既に午前3時。悔しい。
・・・今度から寝る前に嫌ってほど運動させてやる・・・。
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