少しずつ得つつある自己感とやらに、確実に翻弄されている。
正確に言うとはじめて感じる自分のあまりに直接的な
感情や感覚や欲求に、驚嘆と同時に羞恥も屈辱も喜悦も感じ、
またその感触が直に自分の頭を撫ぜていくのを色んな意味で
鳥肌が立つような想いで見ている。「これが人間なのだ」と。
見るもの聴くもの触れるものはじめての事のようで。
勿論ネガティブな感情もダイレクトに自分の心に響くようになった。
本当に響くんだ、と、感心するくらいに。それでも私は
無理矢理に過去の薄暗さを振り返って悲劇のヒロインになったり
強引に未来の曖昧さを見据えようとしないで、今だけ見つめて。
そういう類の姿勢を保つ努力だけして、暮らしていくんだろう。
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