ほっこり日記
ふー



 映画館。

大阪は東京と違って、小さな映画館が少ない。
それをささえる映画好きな人の人口差なんだろうけど
大分前に、縦に雨の降る『サウンドオブミュージック』や、
長くてしんどい『東京裁判』をみた
ダイマイチカ(大毎地下)の劇場がなくなった。

そして十三(じゅうそう)という(東京で言うとミニ歌舞伎町みたいな)にある
第七藝術劇場という劇場が、一度閉館―再建―再閉館、に
追い込まれている。

シートはふかふかで、そこそこのスロープがあり、
(ということはあまり悪い席がない)
96席ながら落ち着いたいい劇場なんだ。

事情がどうも怪しくて、現場のスタッフは入れ替えになりそうなんだけど
私は、劇場のよさは人に支えられてると思っているから、
新たなスタッフがどうこうというより、今のスタッフに
礼を尽くさないやり方が気に入らない。

入れ替えるにしても、だ。

会員サービスや劇場の名前がそのまま残ったとしても
前任者の有形無形の財産を大事にしない考え方が
文化産業としてうまくいくのだろうか。

夜の繁華街にあってなおナナゲイの名で
親しまれたのは、スタッフの功による。

入れ替えるにしてもやり方があろう。

ファンサービスを大事にするひとつとして掲示板を
設置していたようだけど、その書き込まれるメッセージに
誠意を持って応えている、松村さん、あなたが、
ナナゲイそのものだっていうのに。

とても、悔しい。








2005年09月14日(水)
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