 |
 |
■■■
■■
■ ゴミを拾う。
バケツを持って、はさみを持って。 ゴミを拾ってまわった。
毎日通っていながらいったん、中にはいってしまうと 忘れてしまう、ゴミを。
インスタント麺のカップ、わりばし。 アルミ缶、おやつの袋、レジ袋。 今までは、だれかが拾ってくれるだろとほっていた。
でも、風が吹いて川に落ちるのだとわかった。 コンクリートブロックで囲われた川だけど、 草が生え、藻がなびいて、鳥が囀る小さな川なんだ。
私が全てを拾えるわけじゃないけど、 川に落ちそうな分は全て拾い上げた。 誰かが捨てたナマゴミは多すぎてまた、今度にした。
誰かに言われたからじゃなくて、黙って自分で拾った。
それだけなんだけど、なんだか、充実感があった。 振り向くとゴミが目に飛び込んでくる、探さなくても。 植木の間に押し込まれたビニール袋、ゴミ。
いつもお地蔵さまにありがとうございます、といいながら 出勤する私だけど、本当にお礼をしたといえるのは 今日が初めてなんだと思った。口ばっかし、だったかも。
今の職場には、もう、私の仕事はないんだと、 かなしく思っていたのだけど、それは思い上がりだったな。 いつでも仕事は自分で見つけるものだし、その価値は きっとだれかが見ていてくれる。
川のぬしが、ほめてくれる。 彼をあまり汚くしないように、しなくちゃね。
・・・・・・・・・
今日は少し長くなるけど。
・・・・・・・・・
今日、たまたま電話したら、本当に久しぶりに Tさんの声がした。半年くらい声を聞いていない気がする。 奥さんが、辛がるからと、かなり仕事を休んでいた。
お子さんのことでも心を痛めているらしく、 奥さんのこともあいまって、厳しいと思えるのに やさしいことをいう。
冷静だから余計に良くないのかな、カバーしようとすればするほど カバーしてもらってて申しわけない、と自分を追い詰めてしまうという 奥さんの話を聞くと、どないせーちゅーねん、といいたくなる。
自分で立ち上がるまで苦しまないと仕方ない。 自分をいちばんかわいがれるのは自分しかいない。 自分で決めたらいい、自分で幸せになったらいい。 そんな自分を、誰も否定できないし、誰も嫌いになったりはしない。 というか、そんなに誰も見てないんだよね。
健全な人から見たら、自意識過剰でしかないんだろうけど そう、分かるまでになかなか、ね。 私だって、理屈で考えているだけで、自意識過剰からは なかなか抜け出せない。
40年もこれできたんだから、いまさらね。 でもさ、これから、だよ。これからも自分で歩いてきたけど これからは、もっと、自分をケアしてやっていくんだよ。
Tさんと話していると、つい、もっと話したくなってしまう。 彼の明解な話し方は、私を傷つけない。 配慮の行き届いた紳士ぶりに、けっこう参っている。みたい。
2005年01月09日(日)
|
|
 |