明日（3/20）台湾（中華民国）では３回目の総統選挙が行われます。

ここでいい機会なので中華民国の歴史について簡単に(？)説明。

１、中国＝清　台湾＝日本
日清戦争で清に勝った日本は台湾島を手に入れる。（日本が武力支配）

２、中国＝中華民国　台湾＝中華民国
清王朝滅亡→孫文が中華民国を建国（与党は国民党：民主主義）
第二次世界大戦で負けた日本は台湾を失う。
台湾は中国（中華民国）に返還。

３、中国＝中華人民共和国　台湾＝中華民国
中国国内で国民党（蒋介石とか）と共産党（毛沢東とか）の内戦が起こる。
国民党は敗戦、一時台湾に避難する。
勝った共産党は中国大陸において中華人民共和国を設立。
中国本土と台湾島での緊張が続く。

中国の共産党の意見：台湾人民を国民党の支配から救わなければ！
台湾の国民党の意見：共産党を倒して中国本土を取り戻さなければ！

台湾はそれまで広い中国の中の一つの（田舎ののどかな）島だったのに、
戦争に負けた国民党（軍隊）がいきなりやってきて中国共産党と戦争をするための拠点とすべく支配を始めた。
台湾人民はなすすべもなくそれに従う。
（余談：国民党（外省人）の支配はあまりにも一方的で、台湾にもともと住んでいた内省人は、これなら日本に支配されてた時の方がマシだ。→台湾が親日派な理由）
もっと言えばもともと台湾には原住民が住んでいて、大陸からやってきた中国人（内省人）に抑圧されていたんですけどね。

４、中国＝中華人民共和国　台湾＝中華民国→台湾へ
世界的に中国＝中華人民共和国という認識が定着する。
台湾はアジアの奇跡と呼ばれた経済的急成長をする。
台湾人民が独立を意識し始める。
２０００年の第２回総統選挙において、内省人による民進党の陳水扁が国民党候補者を破り初の政権交代が実現する。
台湾は台湾人のもの！
最近では「正名運動」なる台湾の正式名称を中華民国ではなく「台湾」にしようという運動も行われています。

台湾正名運動 - 私たちの国籍は「台湾」です

まぁそんな背景を意識しつつ、明日の第三回総統選挙はどうなるんでしょうか？といったところです。（＾＾；

うーん、簡単に書こうと思ったのにとても長くなってしまった...
本当は下の記事についてちょこっと書こうと思っただけなのに...


さて、僕的には結構ショッキングなニュースだったんですけど、
一国（この言い方には語弊があるかも）のトップが白昼銃撃されたという事件にしては各マスコミ扱いが小さいなぁ。

台湾の陳水扁総統、遊説中に銃撃され負傷　副総統もけが
asashi.com

まぁ何にしても命に別状がなくてよかった。
ほんと、もし万が一の事があったら歴史が変わってるよ。

しかしさすが呂副総統...右膝に被弾しながらも、支持者の歓迎する爆竹が当たったものだと勘違いするとは。
顔のすごさは伊達じゃない。（＾＾；

−副総統は最初、車列を迎える支持者の爆竹が当たったものと考えていたという。（CNN記事より抜粋）

台湾正副総統、遊説で撃たれ負傷、命に別状なく
CNN.co.jp

またこの事件について中国（中華人民共和国）の公式メディアは、
なにも発表していないって言うのも面白いね。

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