| 2011年10月23日(日) |
タランテラが1番好きかも |
サントリー・ホールに行って来た。 前回は2009年の4月だったから、2年半振りの再会か。 全ての会場を追っかけするほどの気力も体力も財力も無いので、コンサート仲間と相談して、今回はサントリーでリストを聴く事にした。 グリーグPコンも捨て難かったが、NHK音楽祭なら後でTV放送するだろうと踏んだので。
で、リストだが、実は馴染みが無い。 超有名どころの「愛の夢第3番」と「鐘」ぐらいしか知らない。 知らないままに臨んだらマーラーの二の舞になる事間違い無し。 折角高いチケット代と交通費と宿泊費をかけて行くのに、それはあんまりだろうという事で、今回は頑張って予習した。 記者会見で「リストをよく知らない人は、他の演奏家でも良いCDが沢山出ていますから、それを聴いた方がいいでしょう」と言っていたし。 本人にそう言われちゃあ、予習しない訳には行かない。
私が纏めてチケットを購入したので、地震で電車が止まる事もあるから前泊したらという主人の勧めも無視して(だってもう指定席購入した後だったんだもん。確定後だから解約出来ないと言われたし)当日に上京したが、地震も事故も無く予定通り友人と合流出来て、本当に良かった。 開場1時間前にホールに着いたが、向かいのカフェはほぼ満席。 これ皆、開場待ちの聴衆なのだろうかと思ったら、花束を手にした女性も見かけたので、やはりそうだったのだろう。 開場までそこで時間を潰し、何度目かのオルゴール見物をした。音楽に合わせて動く鼓笛隊に、カメラを向ける人も多かった。 そして入場。向かうはトイレである。 コンサート・ホールのトイレは混むからな。先手必勝なのだ。
そして開演。 舞台に出て来ただけで、皆、大興奮だった。 予習した割りにリストの事はやはりわからないけれど、音楽は素晴らしかった。と思う。 残念な事に、ホールのせいか楽器の設定のせいか、残響が酷かったのだ。 休憩の間に調律が入ったが、それでもダンパーを使いながら速いパッセージを弾くと音が重なり過ぎて、聴いていて気持ち悪くなってしまったほど。 更に残念な事に、私はソナタで眠ってしまった。予習したのに! 演奏者も、一寸調子悪かったのかな……と友人は言っていた。もしかすると、風邪が治っていなかったのかも。 でも行って良かった。満足!
我々は2階席にいたのだが、開演直前になって、近くの席に駆け込んで来た人がいた。 TVで見かける有名人だった。 ファンだという噂は聞いていたが、ここで見かけるとは。(後で主人に報告すると、あーそんな感じだよねと納得していた) その人は、休憩時間もぎりぎりまで席を空けていて、アンコールも2曲だけ聴いて帰ってしまった。 忙しいからなのか、それとも自分が有名人であるがための周囲への配慮なのかは判らないけれど、とてもスマートだと思った。 演奏中も音楽に合わせて頷きながらとても幸せそうに聴き入っていたし、同性愛は認めないが、ファンとして見習わねば、と思った事であった。
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