2009年公開の邦画である。 TVの宣伝を見てこれは面白そうだと思ったのだが、直にわうわうで観られるだろうと、結局映画館には足を運ばず仕舞いだった。 映画通は劇場で観るんだろうが、私は所詮素人だし、自宅で観る方が性に合っているようだ。 お金払って他所の餓鬼や躾の出来ない親に苛々したりするなんて真っ平。(でもクラシックはホールでライブを聴きたいという矛盾) 何より、家なら途中で止めてトイレに行ったり飲み物を取りに行ったり出来るし、気兼ねせずに馬鹿笑い出来るし、主人と一緒なら巻き戻して解説を求める事も出来るのだ。(主人は時に迷惑そうだが。そして何故そんなに飲み込みが悪いのかという、訝しげな視線も投げかけてくれる)
私の予想に反して1年以上も経ってから漸く観る事が出来たこの映画、予想通りに面白かった。 最初は「実在の事件をモデルにしている以上、被害者もいる事だし、笑っていいのかどうか」などと変な遠慮があったのだが、これは思い切り笑っていい映画なのだと、笑える場面3つ目にして、やっと判った。 後は遠慮無く笑わせて貰った。 ノー、ドント・キルユー!とか最高。こういうの大好き。 SFなの?これは……という風に終わりそうだったが、いやいや、最後まで楽しかった。
堺雅人のキョドって泳ぐ目が、実に良かった。 下手な英語もどきしか喋っていなかったのに、終わり近くになって、まさかの発音に吃驚。吹き替えじゃないよね? 元から英語の出来る俳優さんなのか知らないが、内野さんも発音は完璧(と英語の話せない私には聞こえた)。 やはり、その言語を喋れるという設定なら、完璧に発音もマスターしてくれないと、観ている者は興醒めしてしまう。 「大地の子」の上川さんは、ネイティブに吹き込んで貰った中国語の台詞を、完璧に覚えられるまで繰り返し聞いて練習したそうだ。 それに対して酷かったのは、「ハケンの品格」の篠原涼子。 何だあの「А что」は……長い台詞なんて無かったんだから、шの発音ぐらいマスターしとけや。 大泉洋の方が、まだ発音は良かったぞ。彼は大学も北海道の人だから、恐らく2外辺りでロシア語を取っていたんじゃなかろうかと憶測。 ……話がだいぶ逸れたが、要は、 ・クヒオ大佐は楽しかった。オススメ! ・役者は外国語ペラペーラという設定なら、ちゃんと発音もそれなりにして欲しい。 というお話でした。
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