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おとなの隠れ家/日記
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2004年08月15日(日)
お嬢さん、お茶しませんか?



中華街の真ん中で振り向いた彼女の笑顔は昔のままだった.....



ここ何年も会っていなかった。
以前は帰るたびにあっていた。


高校1〜2年はいつも一緒だった。
お互い学校には背を向けていたがクラブ活動は熱心だった。
気があった。
価値観も近かった。
オトコの趣味も似ていた。


3年生になると、少しづつ離れた。
ふたりの求めるものが重ならなくなった。
おまけに
3年生の時に仲良くなった女子を彼女がキライだったので
わたしは難しい立場になった。


おとなになっても、その難しさは微妙に影響した。


わたしと彼女は住む世界が変わってしまった。
共通の話題や友人が居なくなった。


わたしはお酒と共に人生を
彼女はお酒を飲まない人生を

わたしはオトコありの人生を
彼女はオトコなしの人生を


未だに共通しているのはお互い独身だということ。


夜の飲み会まで時間があった。
ホテルは彼女の家の近くだった。
なのに会わないままで帰ることが気になっていた。


ホテルの隣にあるコンビニがなくなっていた。
少し歩いて別のコンビニに行った。
帰り道は中華街を通った。
好物の胡麻団子をみつけ4つ買った。


彼女が働いているであろう店の看板を正面に見た。
店の前は通らずに左に曲がろうと思った。
四つ角に差し掛かり、左に曲がろうとした瞬間
なぜかわたしは右側を向いた。


横浜に比べれば猫の額ほどの中華街のど真ん中を彼女が歩いていた。


目を疑った。
間違いなく彼女だった。

わたしは彼女に走りより、声をかけた。

「お嬢さん、お茶しませんか?」


仕事の休憩時間だったらしい。
一時間ほどおしゃべりした。


時間があればひとり旅をしている彼女
最近は、まとまった時間がとれると阿蘇方面に行くらしい。
車に自炊道具を積み込んで、山に登り、温泉に入り、
ひとりの時間を満喫しているようだ。

いつか、自然に囲まれて自給自足の生活をしたいと言っていた。


次は何年後に会えるのかな?
っておい、それはかなり嫌味じゃんか。(笑)