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おとなの隠れ家/日記
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2004年05月16日(日)
本能には逆らえない




昨日は、計画した仕事が終わるまでは帰らないぞと気合いを入れて
会社のパソコンに向かっていた。
作り上げる書類のもとになるデータを黙々と打ち込んでいると
外で犬の鳴き声が。

「あっ、トマトを外に繋いでたんだ」

トマト(アメリカンショートヘア 人間でいうと30歳くらいの独身)は
世間知らずなので(放し飼いはしていない)犬を見ると戦いを挑むのだ。
おまえはラスカルか!というぐらいに、しっぽを膨らませて。


ミニチュアダックスはトマトを仲間だと思ったのか、
フレンドリーに近付いていた。
トマトは繋がれたまま、伏せ気味でしっぽを大きく振り戦闘体制に入っていた。


ミニチュアダックスと体を離さなければとおもい、トマトを押しのけようと
わたしがトマトに手を差し出した途端、強烈なネコスマッシュを食らった。
(パンチより、はたく動作が大きいこと)

戦闘のために用意された、むき出しになっていたトマトの爪が
わたしの左手の甲を素早く通り過ぎた。


「いてっ」


トマトは興奮していたのだった。


ジーンズをはいていたわたしは、トマトとミニチュアダックスの間に足をいれ
そのままトマトをドアの内側へと足で押し入れた。(蹴っていません 笑)


トマトとミニチュアダックスとの戦いは、寸前で防げたが
(ミニチュアダックスの方は戦う意志は全くなかった)
ふと見ると、事務所の玄関に赤い液体がポトリ、ポトリ......
わたしの左手から流血していたのだ。


やられた瞬間は、血が滲むくらいのひっかきかと思っていたが
血が溢れているところをみると、切れているようだ。
傷口の縦2ミリ、幅5ミリ、深さ2ミリといった感じか。
かろうじて血管のすぐ右横だったのが不幸中の幸い。
わたしは、すぐ台所にいって流水をかけながら
傷口付近を押しつまむようにして血を出した。



数カ月前のある朝、会社の男性が外に逃げ出したトマトをつかまえようと
体をぐっと押さえたら、トマトは危険を感じたのか本能で戦闘体制に入り
その男性に噛み付いた。
それにも動じず、その男性がトマトを掴む手に、さらに力を入れたため
トマトは命がけでその男性に噛み付き、ひっかいた。
傷口は小さかったが、いくつもあって深かった。


その日の夕方、その男性は病院に行って点滴をするはめに。
高熱が出て、両手が2倍くらいに腫れ上がったのだ。

「ねこひっかき病」←正式な病名


その時の腫れた両手が頭に浮かんだ。
そうなってはマズイ。
わたしには、今から山のようなデータ入力が待っているのだから。


水で傷口を流しながら、

「いてーっ」「しみるぅー」

と独り言を言ったあと消毒液をぶっかけて、

「うううううっー」

と、またしても独りで唸り
血がとまらない傷口をティッシュごしに強く押した。

「止まりやがれ、こんちくしょう」


傷口は小さいので、カットバンを貼付けた。
数回貼り換えることで、血は止まった。

オンナは流血に慣れているのだ。


痛みはあったが、仕事はほぼ予定通り完了。
今日も痛みは残っているが、腫れていないので「ねこひっかき病」は
まぬがれたようだ。


ねこに限らず、犬も興奮している時には気をつけなくてはいけないことを
頭では知っていたのだが、うっかりしていた。
なので、トマトに文句は言えないのだ。
言ったところで通じるわけでもないけれど。




*トマトが興奮した後のくつろいでる姿を写真館にアップしました♪