ま お の 日 記...まお

 

 

号泣とりんちゃんと玉ちゃん。 - 2003年07月14日(月)

 気付けば朝。

 あのまま寝たんだー。自分の頬に手を持っていくと、顔はふっくらしている。
 泣いたまま寝たんだから。顔はむくんでいるに決まっているのだが、そういう「ふっくら」感ではない。不思議と泣いた次の日の肌は、ものすごく調子がいい。単純に水分が補給された状態だからだと思うけど。

 最悪な精神と最高の肌。対極の極致。なんなんだ、これは。


 仕事は、何か。
 自分では一生懸命やってるけど、周囲が騒がしい。
 私は今、ひとから指示を受けて作業をしているんだけど、その指示っていうのが、けっこう作業を進めちゃった後で変更になった訳。
 実はそういうことって最近になって二度目で、ハイ、って返事したけど、いい気持ちじゃないワケ。

 久し振りに残業手当が出る時間まで残業してしまった。

 疲れた。

 地下鉄を降りて、通り道のコンビニでちっちゃいカップヌードルを買って歩く。
 公園の横を歩いたあたりから、急につらくなって涙が出てきてしまった。
 そのままずんずん歩いて、自宅に着いたらほんとにもうダメで、うわーっ、と声が出てしまい、あとはそのままぼうぼうと泣き続ける。
 誰かに、自分がこんな気持ち(といっても、自分でも整理がつかないからただ泣くだけになっちゃってるだけどさ☆)でいることを知って欲しいなんて思ってしまったら、余計止まらなかった。
 留守電にお母さんからの伝言が入っていたのも、余計悲しかった。


 しばらくそのまま泣いてから、家に電話をした。
「別に急いでいる訳じゃないんだけどね」なんて留守電に入っていたけど、人間としての礼儀としてコールバックしてみたのだ。
 正直、しなくていいものならしないほうが良かった。何せ、泣いて泣いて、喉がガラガラだ。
「あら、風邪ひいたの?」
「うん」
…今回の転勤で、また自分が私に何もしてあげられなくなることを悔しく思い泣いていた母に、何か知らないけどつらくて泣いてた、なんていう話は、娘としてできる訳がない。


 何か、お母さんとの電話を切った後ボー然としてしまい、このままでは危ないと思ったので、誰かに電話をすることにした。
 せっかくだったら久し振りのひとがいいけど、仲の良かったひとがいい(←フツー、仲が良いひとは「久し振り」にはならないのだけど)と思い、りんちゃんに電話をした。
 りんちゃんは、大学を卒業してからも東京に残っていたのだけど、もともとあまり健康でなかったのが、更に調子を崩してしまい、北海道に帰ってきていた。彼女はいま、札幌近郊の町の実家に戻っている。
 その町は、宇宙飛行士の毛利衛さんの出身地として名高い。りんごもおいしい。
「わーっ、まおちゃーん!!」
何か、嬉しいなあ…。
 彼女は相変わらず元気そうだった。でもよく聞くと不健康で、しばらく仕事もせず、まさに“家事手伝い”といった感じらしい。大変だなあ。
 今の彼女のルーティーンは、自宅車庫の中に墜落していたケガしたツバメに、釣り餌の毛虫をあげて介抱することだって。すごく可愛い図だ。いいなあ…。
「私、毎日暇だから、今度遊んでね」
「うん!」
いや、私は遊ぶよ(笑)?、そんなこと言ったら、ほんとに遊びに行くからねー!!
 あー、やっと楽しくなってきた。


 さて。
 りんちゃんとの電話を切って、心が落ち着いたので、このままもう寝てしまおうと思い、寝仕度を始めた頃、ケータイが鳴り、誰かから電話がきた。
 玉ちゃんだった。
 …何か、彼女もすーごいヤラレっぷりで、
「だから、もう今日は絶対まおちゃんに電話しようと思って!!」と言った。
 そう言われて思ったのは、彼氏のいる(ということは、メールで教えてくれていたし、先月空ちゃんに会ったときに空ちゃんからも聞いてたんだけど、私ってば自分がこんなんだから、どっちのときも上手いリアクションできなかったんだよね)女の子なのに、ヤラレたときは私に電話をかけてくるんだなあ、ってこと。
 その相手に私が選ばれるのは光栄だけど、私、たぶん自分が今日の帰路で泣いたのは、遠藤くんに電話したくなっちゃったからだと思うんだよね。だから、玉ちゃんは、そういう気持ちにならなかったのかなあ、って、ちょっと不思議に思った。
 でも、彼女とは感覚のシンクロ度が大きいことが確認された感じで、やっぱり嬉しい。

 しばらく話した間に、ふたりで導いた答え。

「私たちは、社会不適合者なんだ。それなのに社会に適合しているふりをして頑張るからつらくなるんだ」

↑文字にするとすごく暗いけど、私たちの口調は明るかったんですよ、ほんとに。

「そうだ、遠藤さん、元気?」
好きなひとの話でもすれば、話題が明るい方向へ向くと思ったのだと思う。でも、私は
「さあー??」
事実、「さあー??」だから仕方ない。
 最近は、こうなった経緯を話すことにはすっかり慣れてしまった。
 遠藤のことを知っているひとは必ず、
「あら、あんな人の好さそうなひとが、こんなことするとは思えないけど」
って言う。それにも慣れた(竹松なんて、「ええーっ、あのひとでも怒ることあるんだー」なんて言ったんだぜ/笑)。玉ちゃんも遠藤くんのことを見たことがあるから、そんなことを言った。「…彼すごく優しそうで、まおちゃんも、こっちにけっこう会いに来てたのにね」
でも、この話を初めて聞く玉ちゃんは、私の話の後で
「それは、一度会ってみるべきなんじゃない?」。
 すごい正論。正し過ぎて、反論はないはずなのだが、
「でも、こんなんじゃもう会えないもん…」と言った。
 また、半泣きになってしまう。弱くなったなあ。

 まあ、周囲はだいたい、次にこう言うのだ。
 今はつらくても、そのうち時間が経てば忘れるだの。
 私がそのうち、いいひと紹介してあげるだの。
 別に好きなひとができるのが一番良いだの。

 でも彼女は、まず、今の環境にイイ男があるかどうか訊いてきた。
「ううんー」
いないよ(笑)。イイ男には、もう彼女や奥さんがいるのさ☆
「そうだよねえ、イイ男っていうのはなかなかいないよねえ」
玉ちゃんの声は、いつも、多少諦観を感じさせるクールな感じがする。「人生で、これだーっ、って思えるイイ男になんて、そんなにめぐり合える訳じゃないんだから、まおちゃん頑張って!」

 玉ちゃんとは、新橋演舞場で芝居を見る約束をして(フフフ、私は出張のときに観劇できるようにチケットとっちゃったのさー♪)電話を切りました。

 一体、いつまで頑張るつもりなんだろう。
 これは私が決めることなんだけど、それすら面倒。
 疲れてしまった。少しでも考えるとまた泣いてしまう。
 もう何も考えたくない。


...




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