阿呆的日常 主にJとかプロレスとか。
アホラレツキノウアシタ

2008年07月11日(金) 橋本真也。

忘れもしない3年前の今日。
ワタシはこんなことを書いていた。

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橋本真也死去……
最後に彼を見たのはいつだったろう。
ゼロワンを見て、全日のリングに立った彼を見たのは、もう2年も前になる。
肩を怪我し、それでもリングに立ち、『破壊王』として存在し続けた。
もっと見たかった。
復活を信じていた。
袈裟斬りチョップを、見たかったよ。
ご冥福をお祈りします。
もう、三銃士は見れないんだ。橋本と、武藤と、蝶野。
彼らは何を思うだろう。
流れてしまった三銃士興行。それを悔やんでも、もう遅い。

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帰ってきてから、いろんなサイトを見た。
やっぱりワタシも信じられなくて、でも、それはもう事実であって。
彼の死を惜しむ言葉を見ると、ワタシも悲しくなって涙が出てきてしまって。
確かに彼をそう何度も見たわけじゃない。だけど、見たときに『橋本真也』という
プロレスラーの素晴らしさには触れたつもりでいる。感じたつもりでいる。
彼が描く『プロレス』に魅せられたワタシがいるんです。
小川直也じゃないけど、見るまで信じられないという気持ちがわかる。
ワタシは見ることは当然叶わないけれど、そんな気持ちです。
さっきも書いたけど、待ってたんです、彼の復活を。彼がまたリングで暴れてくれる
ことを、物凄く待ってた。
それはもう、叶わないんですね……

脳血栓で今リハビリ中の高山善廣が、復帰したら互いに病み上がり同士として一騎打ち
をしたかったと言っていました。それも俺が死ぬまでお預けになってしまったと。
う……本当に泣けてくるんです。
橋本だって、もっと戦いたかったろうに、プロレスしたかったろうに。
太く短く生きたいと言っていたけれど、それでも短すぎるよ、橋本。

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破壊王のことをもう1つだけ。

本当は松本乱菊ファンブック入稿しました!って喜び勇んで言いたかったのですが、
思いの他破壊王の死に対して悲しみに塞いでしまって、こんな形での報告になって
しまい申し訳ないのですが、無事、入稿しました。
手違いがあって割と致命的な思いもしたんですが(涙)それは開き直って皆さんに
ワタシの松本乱菊愛を夏コミでお届けできればいいなと思います。
執筆者の皆様方、本当に有難うございました。
てめぇの個人誌はまだガッツリ残っておりますがね。

で、入稿にあたり。
ママに昨日言いました。「明日、原稿出しに行かなくちゃいけないからご飯作れない」
って。そうしたら「いいわよ。気をつけて行ってらっしゃい」と言ってくれました。
昨夜洗濯物たたむの手伝おうとしたら「書き物があるでしょ。そっちやりなさい」と
言ってくれたり、本当にここ最近はワタシが締切抱えてるのわかって、ママは
すごく気遣ってくれます。
今日も駅からタクシーで帰ろうとしたら迎えに来てくれて(ちなみに行きは何も
知らないパパが送ってくれたんだが)「間に合ったの?」と聞いてくれました。
「間に合ったよー。ごめんね、ありがとう」と言ったら、「今日からビール飲めるの?」
って。何かさーすげー嬉しくてさー。ママが今のワタシのこと、薄っすらながら
感じてくれてるのがホント嬉しくてね。
「まだだけど、今日はね、自分オツカレ!で一旦は飲もうと思う」と言ったら
笑ってました。
それからママは言いました。「電車で見たけど……あんたもショックでしょう?」って。
破壊王のことでした。夕刊紙に出てましたもんね。
ママはワタシがプロレス見ることを悪いとは言わないけど、理解し難いとこはある
みたいで、どうしてそんなに好きなのかしらねぇと首を傾げてるのですが、それでも
ワタシがどれだけプロレス好きかは感じてくれているみたいで。
GAEA解散を知った日、家に帰ってきたワタシの様子がおかしいことに誰より
気づいたのはママだったし、そんなワタシを知るからこそ、ママは破壊王の死を
ワタシが悲しんでいると思ったんだろうな。
「悲しいわよねぇ」と一緒に感じてくれるママを大好きだと思った。

こんな娘をサポートしてくれるママのためにもワタシは頑張らなくっちゃ。
今夜だけは破壊王に気持ちを置かせてもらうとしても、明日からは。

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そう、3年前の今日は、乱菊さんのファンブックを入稿したのだった。
ふとあの頃がプレイバックされた。
橋本真也が太く短く生きたいと語ったように、ワタシは乱菊さんに対して太く短く
生きたような気がした。
今でも自分の同人人生において、大きな存在であることに変わりはない。
あのひとがいたから出会えた人、あのひとがいたから出せた本、あのひとがいたから
得た充足感ていうのはかけがえのないものだし、あのひとを通じて、ワタシ自身、
書くことに対して、より『描く』大切さを実感したと思う。
それは橋本真也も同じで。
今日彼を思うのは、プロレスを想うことに似ている。
橋本真也というたったひとりのレスラー、彼が持っていた魅力。
それは得難いもの。得られないもの。
プロレスって、そういう大切なものをリングという場所で、どれだけ輝かせられるか、
どれだけひとを魅せられるか、なんです。
ただのキックやパンチだけなら、変な話、強ければいいだけのこと。
プロレスはそうじゃない。そこに『大切な何か』があるからこそ、『愛』すら
生まれるのです。



さぁ原稿やったるでー!!!


き あ ぬ