阿呆的日常 主にJとかプロレスとか。
アホラレツ|キノウ|アシタ
忘れもしない3年前の今日。 ワタシはこんなことを書いていた。
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橋本真也死去…… 最後に彼を見たのはいつだったろう。 ゼロワンを見て、全日のリングに立った彼を見たのは、もう2年も前になる。 肩を怪我し、それでもリングに立ち、『破壊王』として存在し続けた。 もっと見たかった。 復活を信じていた。 袈裟斬りチョップを、見たかったよ。 ご冥福をお祈りします。 もう、三銃士は見れないんだ。橋本と、武藤と、蝶野。 彼らは何を思うだろう。 流れてしまった三銃士興行。それを悔やんでも、もう遅い。
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帰ってきてから、いろんなサイトを見た。 やっぱりワタシも信じられなくて、でも、それはもう事実であって。 彼の死を惜しむ言葉を見ると、ワタシも悲しくなって涙が出てきてしまって。 確かに彼をそう何度も見たわけじゃない。だけど、見たときに『橋本真也』という プロレスラーの素晴らしさには触れたつもりでいる。感じたつもりでいる。 彼が描く『プロレス』に魅せられたワタシがいるんです。 小川直也じゃないけど、見るまで信じられないという気持ちがわかる。 ワタシは見ることは当然叶わないけれど、そんな気持ちです。 さっきも書いたけど、待ってたんです、彼の復活を。彼がまたリングで暴れてくれる ことを、物凄く待ってた。 それはもう、叶わないんですね……
脳血栓で今リハビリ中の高山善廣が、復帰したら互いに病み上がり同士として一騎打ち をしたかったと言っていました。それも俺が死ぬまでお預けになってしまったと。 う……本当に泣けてくるんです。 橋本だって、もっと戦いたかったろうに、プロレスしたかったろうに。 太く短く生きたいと言っていたけれど、それでも短すぎるよ、橋本。
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破壊王のことをもう1つだけ。
本当は松本乱菊ファンブック入稿しました!って喜び勇んで言いたかったのですが、 思いの他破壊王の死に対して悲しみに塞いでしまって、こんな形での報告になって しまい申し訳ないのですが、無事、入稿しました。 手違いがあって割と致命的な思いもしたんですが(涙)それは開き直って皆さんに ワタシの松本乱菊愛を夏コミでお届けできればいいなと思います。 執筆者の皆様方、本当に有難うございました。 てめぇの個人誌はまだガッツリ残っておりますがね。
で、入稿にあたり。 ママに昨日言いました。「明日、原稿出しに行かなくちゃいけないからご飯作れない」 って。そうしたら「いいわよ。気をつけて行ってらっしゃい」と言ってくれました。 昨夜洗濯物たたむの手伝おうとしたら「書き物があるでしょ。そっちやりなさい」と 言ってくれたり、本当にここ最近はワタシが締切抱えてるのわかって、ママは すごく気遣ってくれます。 今日も駅からタクシーで帰ろうとしたら迎えに来てくれて(ちなみに行きは何も 知らないパパが送ってくれたんだが)「間に合ったの?」と聞いてくれました。 「間に合ったよー。ごめんね、ありがとう」と言ったら、「今日からビール飲めるの?」 って。何かさーすげー嬉しくてさー。ママが今のワタシのこと、薄っすらながら 感じてくれてるのがホント嬉しくてね。 「まだだけど、今日はね、自分オツカレ!で一旦は飲もうと思う」と言ったら 笑ってました。 それからママは言いました。「電車で見たけど……あんたもショックでしょう?」って。 破壊王のことでした。夕刊紙に出てましたもんね。 ママはワタシがプロレス見ることを悪いとは言わないけど、理解し難いとこはある みたいで、どうしてそんなに好きなのかしらねぇと首を傾げてるのですが、それでも ワタシがどれだけプロレス好きかは感じてくれているみたいで。 GAEA解散を知った日、家に帰ってきたワタシの様子がおかしいことに誰より 気づいたのはママだったし、そんなワタシを知るからこそ、ママは破壊王の死を ワタシが悲しんでいると思ったんだろうな。 「悲しいわよねぇ」と一緒に感じてくれるママを大好きだと思った。
こんな娘をサポートしてくれるママのためにもワタシは頑張らなくっちゃ。 今夜だけは破壊王に気持ちを置かせてもらうとしても、明日からは。
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そう、3年前の今日は、乱菊さんのファンブックを入稿したのだった。 ふとあの頃がプレイバックされた。 橋本真也が太く短く生きたいと語ったように、ワタシは乱菊さんに対して太く短く 生きたような気がした。 今でも自分の同人人生において、大きな存在であることに変わりはない。 あのひとがいたから出会えた人、あのひとがいたから出せた本、あのひとがいたから 得た充足感ていうのはかけがえのないものだし、あのひとを通じて、ワタシ自身、 書くことに対して、より『描く』大切さを実感したと思う。 それは橋本真也も同じで。 今日彼を思うのは、プロレスを想うことに似ている。 橋本真也というたったひとりのレスラー、彼が持っていた魅力。 それは得難いもの。得られないもの。 プロレスって、そういう大切なものをリングという場所で、どれだけ輝かせられるか、 どれだけひとを魅せられるか、なんです。 ただのキックやパンチだけなら、変な話、強ければいいだけのこと。 プロレスはそうじゃない。そこに『大切な何か』があるからこそ、『愛』すら 生まれるのです。
さぁ原稿やったるでー!!!
き あ ぬ
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