阿呆的日常 主にJとかプロレスとか。
アホラレツ|キノウ|アシタ
| 2002年02月05日(火) |
微々熱。/Hate or Love 8 |
「うわーかなわんなぁ。ジャージ洗わな……」 忍足は仔猫を菊丸にそっと手渡すと、ジャージを脱いだ。 「ちょっと洗ろうて来るわ。菊丸くん、まだそこにおる?」 「え、あ、―――う、ん」 どうしてここにいなくてはいけないのだろう? 仔猫は見つかったのに、俺の手に戻ってきたのに。 ふぁと仔猫が欠伸する。菊丸はちょこんとクスノキの根元に 再度腰を下ろした。
黒い毛並みの仔猫は秋の柔らかな陽射しを集めていて、 ほわほわと暖かい。仔猫の前足に手を入れて、菊丸は 自分の顔の前に仔猫の顔を持ってきた。細い瞳孔が じっと菊丸を見る。 「アイツ、あんにゃことしたけど、悪いヤツじゃないの かも。ね、お前はどう思う?アイツのこと……」 金色の瞳がビジョンとなって、ふっと都大会決勝の日の ことが菊丸の脳裏に映し出された。いきなりキスされて、 舌まで入れられて、その感触は悔しいほど今でも簡単に 思い出されてしまう。 「初めて会った俺にさぁ?しかもオトコだぜ?フツー いきなりキ……なんてしにゃいだろぉ?」 はっきりキスというのも恥ずかしくて、2文字目を口に 出すことは菊丸はできなかった。仔猫がペロッと菊丸の 鼻先を舐める。猫特有のザラザラの舌の感触が妙に くすぐったかった。 「俺、わかんにゃいよ、アイツが。つーか2回しか 会ってにゃいもんね。わかるはずにゃい―――」 「誰のことがわからないの?」 聞き慣れた声がして、肩越しに声の主を菊丸は見る。 「不二」 「誰かのことを君は知りたいの?」 「不二」 優しい声。だけど、それはいつもの声の様子とは明らかに 違うことが菊丸にもわかった。不二の眼が笑っていない。 仔猫を顔の前から下ろし、抱き直すと菊丸は不二の方に 向き直った。 「盗み聞き?」 「聞こえちゃったんだよ、君の独り言が」 不二は自分がどうしてこんなにも性急に菊丸に『答え』を 求めているのかわからなかった。さっきまでは結論は 早まらないようにと、苛立ちながらも感じていたのに。 「忍足って、君とどういう関係なの?」 「関係って……いきなりナニ言い出してんの、不二?」 突然の不二の問いに菊丸の頬は赤く染まりつつあった。 どこから聞かれていたのだろう?そんな大きな声で言って いたつもりではないのに。 「関係にゃんてあるわけにゃいじゃん!たまたま」 「たまたま?」 弁解するかのような菊丸の声に、尋問するかのような 不二の声。そこに一番落ち着き払った声が加わった。
「菊丸くんが拾うたネコを、俺が飼ういう程度の関係 やけど、それがどうかしたか、天才・不二周助くん?」
濡れたジャージの上着をパタパタと広げながら、忍足は クスノキの下に戻ってくる。眼鏡の奥の瞳といつになく 冷たさを漂わせた瞳がピタリと互いに照準を合わせた。 「忍足、いつそんにゃこと」 菊丸の声に照準がはずされ、忍足はジャージを肩にかけ、 座っている菊丸の腕から仔猫を抱き上げる。 「今決めた。飼い主また決まってないんやろ?俺が もろても問題はないやん?」 「そうだけど、忍足」 「俺の部屋、ペットオッケーなんや。ちょうどな、なんか 飼おう思とったところやし、犬と違うて散歩の必要もない」 「……いいの?」 忍足の肩に抱き上げられて、爪をたてしがみついている 仔猫がミャアと鳴いた。 「その代わり、条件があるんやけど」 「条件?」 菊丸の素直すぎる反応に、忍足が口の端を軽く持ち上げる。 逆に不二の眉根が寄せられた。 「とりあえずコイツ、うちに連れてくから、それにつきおうて? 午後の試合開始まで時間はまだあるやろ」 「え?」 「また逃げられたらかなわんし」 「そか、そだね。――――じゃあ不二」 菊丸が不二の方を向くと、不二の視線は忍足に向けられた ままだった。その視線はさっきよりも鋭さを増している。 だが、忍足はそれに動じることなく、笑みすらその瞳に 浮かべていた。
ペットにするんは仔猫だけやないことに気付いてる眼や。
忍足は含み笑いを不二に返す。 不二はその笑みに背を向けた。 「1時半までに戻って来るんだよ」と菊丸に告げるのが なぜだか精一杯だった。
---------- Hate or Love 8 --------------
風邪ひくかもしれません。 バカだから平気だろうと夏しか気を付けてないんですが。 微妙に昨日から寒気と格闘しております。親から無理矢理 クスリ飲まされたり栄養ドリンク飲まされたり。 こういうとき、つくづくうちって過保護な上に、親 離れ子離れができてないなぁと感じます。 ていうか、VIVA!パラサイト!って 感じ?えばるところじゃありません、えぇすみません。 ホントこんなんだからいけません。 今後の貯蓄対策も親にいきなり仕切られたし。
なんか、親が死んだときに一番大変なのは長女のワタシ だからって、いろいろ考えてくれた模様です。 『結婚』ってファクターが1割も 感じない貯蓄計画でしたけども。 いや、いいけどね……本人いたって結婚する気ないし。 つか候補もいないしさ! だからこそ親が心配なんだって気付きましょう……
たまにはここで恋愛の話のひとつでもできればいいんですが、 いかんせんナニもなくって。ホント『恋』って何さ?って 感じでございますよ。 あぁ腐りそう……
そんなわけで、今日も風邪撲滅キャンペーンなので、早々に お布団に入るつもりですヨ。 でも千菊は書きたいので、親の目を盗んで頑張ると思う。 これ書いてゴクアク書くの。 土曜までに触りの部分だけでもアップできたら……いいなぁ。
き あ ぬ
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