よるの迷走日記
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死蔵映画ビデオコレクションにそういえば第二次大戦中の 潜水艦映画があったなーと思い立って観てみた。『U−571』。 どういう経緯で勘違いしたのか今となっては謎で、ハリソン・フォードが 出てると思い込んでいたが主演はトム・クルーズの元カノの今カレ、 『10日間で男を上手にフル方法』の Matthew McConaughey 。 マシュー・マコノヒー。変な名前。サイトによってはマコナヘイ。 ブレイクは無理だな。マクノウジーになってるのもあるんだけど、 ちょっとー!正しい発音はどれなのよ?!
『ローレライ、浮上』によるとこれの予告編が作品のお父さん になるらしい。なるほど。確かに参考資料としてはとっても 面白かったです。嘘か真か「潜水艦映画に外れなし」と 言うらしいし。 今まで一応私が「知ってる」と言える潜水艦は レッド・オクトーバーかローレライしかなく、一般的な女子知識としては それで標準もしくは十分詳しい方だと思っていたのですが。 何かねー、この映画観たら認識を新たにしました。 世の男どもというのはいかに馬鹿で野蛮かということがよーーーくわかった。 鉄の塊を空に浮かべて飛ぼうと言うのもおかしいが、鉄の塊を 海に沈めて移動しようと思う方も異常。だってこの時代、 コンピューターないのよ?!造船技術もおそらく今の方が格段に 良いに違いない。だって、いくら老朽艦とは言え、 天下のアメリカの現役潜水艦が、数メートル沈んだ所でバルブとかあちこちから ジュバーって漏水。うろたえる潜水艦初体験の情報士官に 「大丈夫、沈みはしないよ。」 と平然としてる艦長。ホントかよー?! 冒頭の、上陸許可が下りてパーティのシーンはいかにも豊かで こーんな物資が有り余ってる国と戦争やって勝てるわけないじゃん、 という感じがありますが。それでも科学技術は漏水する潜水艦レベルですよ。 焼夷弾ばんばん落として原爆2個も作って落とした国ですよ。 何か歪んでる。うまく言えないけど。
んでもってお話は、ドイツの潜水艦にさんざんしてやられてた 連合軍が、ドイツ軍に偽装して故障した潜水艦に近づき、 まんまと暗号機を盗んだはいいが乗ってきた自分達の潜水艦が 攻撃されて沈んでしまい艦長以下大多数の乗組員と捕虜が死亡、 残った副長とわずかな乗組員アンド電気技師の捕虜一名が 生き残りをかけて戦う、というような感じ。 ほぼ史実らしいけど本当の功績は英国海軍にあるらしい……。 あ、でも最後のテロップでその辺は一応がーっと出ます。 水漏れする潜水艦同士で(しつこい)、どんぱちやって そのたびに何十人何百人が犠牲になって、何だかなー。
個人的にこの作品でおお、と感心したのは副長としては 上出来で乗組員からは兄のように慕われてはいるが、 優しすぎて艦長には不向き、と言われた主人公が 次第に艦長としての威厳、時に冷酷な判断力を身につけ 最後には叩き上げの古参兵に「貴方になら付いていく」 と言わせるまでに成長する姿よりも、たった一人 捕らわれの身となりながら大暴れして乗組員に死傷者を出したり モールス信号で友軍に自分もろとも爆破せよ、と伝えようと 頑張る電気技師さんの孤軍奮闘ぶりでした。 あたしがドイツ人なら彼奴を主人公に一本映画作っちゃう かもしれません。あんた一人で良く頑張ったよ。
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