よるの迷走日記
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2005年03月04日(金) 字幕界の怪人め〜

私、怒ってます。
『ロード・オブ・ザ・リング』の時は、対岸の火事だった。
そう、一部でもめた字幕問題。
正直言って私は今まで「翻訳・戸田奈津子」かどうかというのは
大作・ヒット作を見極める一種のバロメーターだと思っており、
どっちかというと擁護派だったのですがねー。
今回のはヒドイ。
よりによって肝心のクライマックスで、「崇高な愛と自己犠牲」が
「肉欲とその場しのぎの打算」にすり替わってしまった。
いかにも戸田さん的な言い回し「かもだ」とか「〜を?」とか、
heartをハート、monkeyをモンキーに訳すとか(文字制限はどうした)、
は大目に見られても、今回はもう許せないレベルに達してしまっている。

えっと。これから『オペラ座の怪人』を観るという方には,
この際海外公演だと思いこんで
字幕を無視することを推奨いたします(-_-;)。

絶対感性で観た方がましだって!

そう言えば『ムーラン・ルージュ』も何回か繰り返して観ると
相当ひどい。名曲、『ロクサーヌ』の冒頭なんか

you don't have to put on that red light.

→今夜は髪を結い上げないでくれ

………………………………。
この人、歌の部分を訳すのはどうも苦手なようだ。
なのにこの映画を題材にした翻訳テキストが出てるらしいんだよねー。
大丈夫なのかしら……。
『オペラ座の怪人』に到っては3人同時に別の歌を歌ったりしてるから、
誰の、どの歌詞を字幕に載せるかってすっっっっっごく繊細な問題なのにー。




蛇足だが「ゴシックロマンで失笑」の理由は後で気づいたが
passion play

→情熱のプレイ によるものだった。恥ずかしながら私の拙い英語力で
すぐにキリスト受難劇の誤訳だとわかったわけじゃないんですけど。
でも普通に日本語の知識があったら明らかにおかしい言い回し……。
第一オペラ座が舞台なんだからplayとくれば演劇のことだろう。
どうしてこんな訳になるんだ。


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