よるの迷走日記
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2004年03月13日(土) 役名で呼んで

『イノセンス』を観た帰り、BSで『私たちが好きだったこと』を
やっていて、うっかり最初から最後まで観てしまった。
宮本輝の原作<新潮文庫>は読んだものの、結局映画は
観なかったんだったかな。十年位前の映画だと思うのですが、
ファッションとかが意外に古くてびっくり。
時の流れを感じます。鷲尾いさ子だってもういいお母さんだもんなぁ。
見返りを求めない愛を描いたこの作品(たぶん)、母には小難しい
アニメよりよっぽど興味深かったらしく、結構熱心に観ていたようだ。
私の好きな夏川唯衣が、やっぱり薄幸な役で出ていましたが、
母にはわりとこずるい女に見えたらしく、
「夏川唯衣はヒドイ!」
と怒っていた。仕事なんです……。
まあ私も、何もこんな売れそうにない映画で脱ぐことないじゃん、
とは思ったのだが。実際ヒットはしなかったようだ。
女優たるもの視聴率20%番組より文芸映画で脱ぐべし、
というのはまあ基本姿勢ですがな。
エンドロールを見たら野沢尚の脚本だった(後で確認したら
文庫の解説も書いていた)。
しかし考えてみれば、この作品が不幸な塊な美女の出る『青い鳥』へと
結びつくのなら、結構意義はあったかもしれん。ワタシ的には。


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