よるの迷走日記
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『イノセンス』を観た帰り、BSで『私たちが好きだったこと』を やっていて、うっかり最初から最後まで観てしまった。 宮本輝の原作<新潮文庫>は読んだものの、結局映画は 観なかったんだったかな。十年位前の映画だと思うのですが、 ファッションとかが意外に古くてびっくり。 時の流れを感じます。鷲尾いさ子だってもういいお母さんだもんなぁ。 見返りを求めない愛を描いたこの作品(たぶん)、母には小難しい アニメよりよっぽど興味深かったらしく、結構熱心に観ていたようだ。 私の好きな夏川唯衣が、やっぱり薄幸な役で出ていましたが、 母にはわりとこずるい女に見えたらしく、 「夏川唯衣はヒドイ!」 と怒っていた。仕事なんです……。 まあ私も、何もこんな売れそうにない映画で脱ぐことないじゃん、 とは思ったのだが。実際ヒットはしなかったようだ。 女優たるもの視聴率20%番組より文芸映画で脱ぐべし、 というのはまあ基本姿勢ですがな。 エンドロールを見たら野沢尚の脚本だった(後で確認したら 文庫の解説も書いていた)。 しかし考えてみれば、この作品が不幸な塊な美女の出る『青い鳥』へと 結びつくのなら、結構意義はあったかもしれん。ワタシ的には。
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